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投稿日: 2022.02.04 15:25
更新日: 2022.02.04 15:18

マクラーレンのファンにとって2022年がさらにエキサイティングになる5つの理由


F1 | マクラーレンのファンにとって2022年がさらにエキサイティングになる5つの理由

 ここ数十年で最大の技術レギュレーション変更により、F1は今シーズン新時代を迎える。グラウンド・エフェクトの重視、18インチホイール、低扁平率タイヤ、燃料における再生可能エネルギー含有量の20%への引き上げ、より美しくなった外見、新しいブレーキとサスペンションシステムなどにより、今シーズンのF1マシンは史上最も期待されている。さらにこれらの変更によって乱気流が減ることで、前を走るマシンの後ろにより近づきやすく、オーバーテイクも容易になる。

 しかし注意が必要なのは、レギュレーション変更がフィールドの差を縮めることを保証するものはないということだ。実際、F1の歴史を通して、規則変更は反対の方向に働く傾向があり、ルールの安定はマシンデザインの収束と最速マシンと最遅マシンの差の縮小をもたらしてきた歴史がある。新しいルールをうまく身につければ、ライバルを出し抜くことができる。しかしそれを誤れば、2022年とそれ以降のレースで追いつかれる可能性もある。

 接近戦は、インディカーやF1 Eスポーツにおいて保証されている。グリッド全体がコンマ数秒の差に収まることもしばしばで、スリーワイドや、インディカーではフォーワイドも見ることもできる。エクストリームEの第2シーズンは、各チームがマシンをより上手く操れるようになり、第1シーズンよりもさらに接近したものになるだろう。エマ・ギルモアをはじめ、昨シリーズに参加した人たちは、オデッセイ21のことをよく知っている。しかし、この400kw(550hp)のSUVは、マクラーレンにとって初めての完全な電気自動車であり、私たちにとっては非常に新しいものだ。しかし、冬の間に地球上で最も過酷な環境のひとつであるドーセットでテストを行い準備を進めてきた。レースが待ち遠しい。

■開発競争

 F1では、ライバルに差をつけるため、あるいはペースの優位性を保つために、各チームがマシンをアップグレードしようと、毎年熾烈な開発競争が繰り広げられている。この開発競争は、パフォーマンスを左右する重要な要因となる。そして、最終的にはシーズン中にどれだけ成長できるかが、チームの運命を大きく左右することになる。

 完全に新しいマシンにおいては、開発の余地は大きく残されている。まだ誰も今季型マシンのハンドルを切ってすらいないため、理解度はこれまでより小さい。各チームはサーキットで走行距離を重ね、ライバルの革新的なレギュレーション解釈を注視しながら、多くのことを学んでいくことだろう。

 インディカー、エクストリームEそしてF1 Eスポーツはマシン開発が必要なレースではないが、まだパフォーマンスを引き出す余地はある。チームはシーズンを通して、セットアップを最適化し、最後のコンマ1秒まで引き出そうとするのだ。

 こうやって書いてきたのだから、「聞いてない」とは言わないでほしい。2022年は忘れられない1年になるだろう。


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