F1初開催のバクー、レース開始時間変更でル・マン24時間とバッティング
アゼルバイジャンで行われるヨーロッパGPの開催時刻が変更となった。これによりバクーで初開催となるF1の決勝スタートは、ル・マン24時間のスケジュールとバッティングすることになった。
アゼルバイジャン政府は今年、夏時間制度の廃止を決定。これにともなって、元々現地時間午後6時にスタートの予定だったレースが午後5時スタートに。開催地同士で現在2時間ある時差がそのまま維持される形となり、レースのスタート時刻がル・マンの終了時刻と全く同時になってしまった。
「(スタート時刻の変更について、FIAおよびFOMと)1週間前、オーストラリアGP直後に口頭で確認を取った。スタート時刻を確認し、こちらの時間で午後5時、ヨーロッパ時刻で午後3時に変更した。それでもル・マンの終了時刻と同時になる」と、アゼルバイジャンGP主催者のアリフ・ラヒモフは言う。
現地時間午後6時、ヨーロッパ時間午後4時のスタートを維持し、1時間の差を設けてル・マンとのバッティングを避けようとする案も出ていたが、ラヒモフは以下のように述べている。
「1時間の差を儲けようとすると、日没2時間半前となってスタート時刻が遅くなりすぎてしまう。だから時間差をなくした。ル・マンが終了し、F1がスタートする。我々が最も期待している暗い時間帯もレース終了後にあり、事業計画としては何の違いも見受けられない。スケジュールを1時間前倒しにしたが、大きな問題はない」
ラヒモフが政府の(夏時間廃止の)計画を知ったのは数週間前であり、FIAおよびFOMとの話し合いで時間を変更することになったという。
「3月中旬に初めて知って、そこから話し合いが始まった。3月27日に夏時間が廃止になることが決定したが、それまではどうなるか分からなかったのだ」
この記事は国内独占契約により英 AUTOSPORT.com 提供の情報をもとに作成しています