更新日: 2017.01.30 12:53
ニコ無念でルイス完勝。最終周の接触でペレス3位
レースリーダーのハミルトンは、首位のポジションを確実にするため9番手で復帰したペレスに26秒以上のギャップを築く必要に迫られたが、20周目以降もほとんどパフォーマンスの落ちないスーパーソフトタイヤで後続との差を広げていくと、ペレスとの差を35秒以上に拡大した32周目にようやくピットイン。余裕でトップのままコースに復帰、レースを完全に掌握した。
一方、2番手以降の争いでは、序盤にウイリアムズのボッタスに3秒以上のギャップを築かれていたフェラーリ勢が、トラフィックでペースの上がらないボッタスとの差を徐々に縮小。30周目のタイヤ交換から復帰したベッテルがボッタスを逆転する。ただ、翌周に同じくタイヤ交換から合流したキミ・ライコネンはあと一歩のところでボッタスに先行され、レースのオーダーはハミルトン、ベッテル、ペレス、リカルド、ボッタス、ライコネンへと変わった。
レースが40目を過ぎると、ライバルよりも早めにピットインしたペレスのタイヤが厳しさを増し、44周目にリカルドをパスしたボッタスが接近。さらに終盤49周目にはリカルドがマシントラブルでストップしたため、表彰台を目指すペレスはボッタスとライコネンから猛チャージを受けることになった。
それでもペレスは、グリッドで一、二を争うフォース・インディアの最高速を活かして3番手のポジションを死守。だが、残り2周となったところでボッタスにオーバーテイクを許してしまうと、それに続いたライコネンにもポジションを奪われ、表彰台最後の椅子を賭けたバトルはボッタスとライコネンによる最終ラップの争いにもつれ込んだ。
その53周目、ターン4でライコネンが強引にボッタスのインに飛び込んだが、すでにターンインしていたボッタスとライコネンのフロントは無情にも接触! 結果、ボッタスはバリヤにクラッシュ、ライコネンも走行は可能ながらもスローダウンは避けられず、再びペレスのもとに3番手が転がり込むことに。
結局、レースは最後まで独走したハミルトンが、現役最多タイとなる通算42勝目をマーク。ベッテルが2位チェッカーを受け、粘り勝ちしたペレスが今季初の3位でフィニッシュを果たした。
なお、ライコネンが5位に入ったため、メルセデスのコンストラクターズタイトルは次戦以降に持ち越しとなるはずだったが、ライコネンとボッタスの接触がレース後に審議扱いとなり、その結果ライコネンに30秒のタイム加算ペナルティが下った。これよってメルセデスのコンストラクターズタイトルが決定。また、ジェンソン・バトン9位、フェルナンド・アロンソ10位でダブル入賞を果たしていたマクラーレン・ホンダもアロンソがターン16のトラック制限に違反したとして5秒ペナルティを科され、11位に降格となっている。
【公式映像】ライコネンとボッタスの接触シーン(外部リンク)
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BREAKING: Kimi Raikkonen has 30 seconds added to his race time for causing a collision #RussianGP pic.twitter.com/ky8YY0w4VH
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