『WECの(ル・マンを除けば)一番長い日』【WECプロローグ現地情報1】
ボンジョルノ! WECの開幕前テスト“プロローグ”取材のため、北イタリアはミラノ郊外、モンツァ・サーキットにやってきました。昨年まではフランス南部のポールリカールで行なわれていたこのテストですが、今年からはモンツァで開催されることに。
木曜深夜にミラノ入りしたオートスポーツ取材班は、走行前日の金曜朝から取材を開始しました。トヨタ、ポルシェの発表会のみならず、“開幕直前”の雰囲気がそこかしこに感じられた金曜日の様子を、写真とともにお届けします。
題して、「WECの(ル・マンを除けば)一番長い日」。
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金曜朝1本目の取材は、auto sport本誌の企画である「トヨタ7号車クルー座談会」から。朝イチだし、テンション低かったらどうしよう……という心配をよそに、3人とも大いに盛り上がってくれました。
今年から小林可夢偉選手のパートナーに加わったホセ・マリア・ロペス選手、かなり陽気でいいキャラをしていることが判明。一見大人しそうに見えるマイク・コンウェイ選手も意外とひょうきん。
知られざるふたりのキャラは、ぜひ4月14日発売の『オートスポーツ No.1454』にてチェックしてみてください。
11時からはトヨタのプレスカンファレンスです。エンジンもパワーユニットも、すべてを新しくしたTS050ハイブリッド、そしてスパとル・マンに3台目を投入するという体制面にも、各国メディアから注目が集まっていました。
その後12時からは、ホームストレート上でトヨタのマシンのお披露目です。これに先立って広報写真がリリースされましたが、そちらはハイダウンフォース仕様。一方、モンツァに持ち込まれたのは、ル・マン向けのローダウンフォース(ロードラッグ)仕様です。カナードの大きさなどが違いますね。
写真撮影には、スパとル・マンに参戦する3台/9名のドライバーが集結。昨年までにはないスケールを感じられる瞬間でした。
その撮影の合間に、積極的にセルフィーを撮影していたのは新加入のロペス選手。ムードメーカーっぷりが伝わります。
あ、この人もセルフィーしてました。国本雄資選手が加わって、日本人ドライバー3人そろい踏みです。LMP1のスーツ、国本選手もとても似合っているように感じました。
日本人ドライバー3人とマシンの撮影を待つ間、3人の雰囲気はとてもリラックスしていました。今回は日本人ドライバーだけでなく、トヨタのチーム全体に、とてもリラックスした、自信にあふれたムードを感じました。
ちなみに可夢偉選手が足をかけているあたり、今年の空力規定を受けてマシンに変更が加えられた箇所でもあります。マシンのディテールも、as本誌でたっぷりと掲載しますのでしばしお待ちを。
「Welcome back!」と声をかけると、ビッグスマイルを返してくれたニコラス・ラピエール選手。国本選手について聞くと、「とても速いし、コミュニケーションもよくとれている」と話してくれました。
もう一人のパートナーであるステファン・サラザン選手や、首脳陣の国本選手に対する評価も同様。セレクションテストで、レギュラー勢に劣らぬ速さを見せていたという噂は、本当だったようです。