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2018.02.13

ジェンソン・バトンの走りが光る。スーパーGTセパンテスト現地ルポ2回目


モタスポブログ | ジェンソン・バトンの走りが光る。スーパーGTセパンテスト現地ルポ2回目

さぁ、明けて月曜日。2月12日にはテスト3日目がスタートです。9時のコースオープンを待つライバルメーカーの車両に、ニッサン陣営の方々の目が向けられます。

こちらは午後から走行予定の中嶋一貴選手。トレーニングのため、さっそうとどこかへ駆けていきます。朝9時半で少しは涼しいとはいえ、その体力・気力に感服致します。

1回目のブログでも紹介しましたが、とにかく暑いんですよ。陽炎がすごくて、なんだかもう『Gメン’75』のオープニング(Youtube等で探してみてください)みたいになってますが、現場ではどのクルマが丹波哲郎かなんて考えている余裕はありません。

こちらは走行直前のバトン選手。すっかり元気になったようで、こんなお茶目な表情もみせます。

そのバトン選手、9コーナーで素晴らしい走りをみせていました。ブレーキングも最小限で姿勢も安定、小さくクルッと回り、ターンインからのアクセルオンも早く、このコーナーでは一番光った走りをしていたように思います(バトン選手のコーナリング論は『SUPER GT File 2018 Special』にて)。

5コーナーイン側からライバルたちの走りに目を光らせるのは、8号車ARTA NSX-GTをドライブする伊沢拓也選手。こちらも他意はないんですが、いい胸板でいらっしゃる……。

350号車ニッサンGT-RニスモGT3にトラブルがあり、レッカーされていきます。走る側にとっては良くないシーンなんですが、うしろを走るバイクと相まって、ちょっと牧歌的な風景です。テストのときのこういう時はとても静かで、南国特有の鳥のさえずりだけがサーキットに響いています。

テスト3日目も終了しました。我々の取材はこの日で終了です。おぼろげながらに今年の勢力図が見えてきた気がしますが、詳しい内容はオートスポーツ本誌に譲るとします。ただメーカー内でのドライバーの移籍、GT500初挑戦のニューカマー、NSX-GT復権の兆し、さらに新車となるニッサンGT-RニスモGT3など、今年のスーパーGTは例年以上に見どころ盛り沢山です。今から開幕戦の岡山が楽しみなところです。

最後に、セパンサーキットのすばらしい夕景で今回のブログ、幕とさせていただきたいと思います。読んで下さった皆さま、取材にご協力いただいたスーパーGT関係者の皆さま、ありがとうございました。また近々にこのコーナーでお目にかかりたいと思います。

鈴木紳平 すずき・しんぺい
フリーランスフォトグラファー。日本レース写真家協会所属。スポーツカーやGTカーをこよなく愛し、空力パーツに底知れぬ興味を示す。写真の実力も、そのマニアックな画づくりも編集部が全幅の信頼を置いている。西部警察等刑事ドラマもけっこうお好き。


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