トヨタ登場の公開車検2日目。待機列では酒盛り&ピクニック!?【2017ル・マン24時間現地情報2】
昨日に引き続き、2日目の公開車検が行なわれたル・マンウイークの月曜日。今日はいよいよトヨタが登場! ……ということで、2日目の裏レポートを、オートスポーツ編集部のル・マン担当・ナカノがお届けします。
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カラッ、パリッ! とした爽やかな陽気に包まれた2日目のリパブリック広場に、まず姿を現したのは加藤寛規選手&澤圭太選手のクリアウォーター・コンビ。ともに日本を日曜深夜の便で経ち、8時半頃ル・マンに到着してすぐ車検、という状態でした。
加藤選手は鈴鹿S耐から羽田空港までの道中、事故渋滞などもあってかなりヒヤヒヤものの搭乗だったとか。パリに着いたら着いたで、TGVも遅れたらしいです。間に合ってよかったぁ、という安堵の様子でしたよ。
この日の午前中は、そのクリアウォーター・レーシングやワークスのAFコルセを含めたフェラーリ勢が並ぶタイムスケジュール。車検場入り待ちの列も、ご覧のとおり圧巻の“フェラーリ渋滞”状態でした。
ドライバーの装備品チェックもあるため、車検場にはヘルメットも各チームが持ち込むことになるのですが、サム・バード選手のヘルメットには『力量』という文字が入れられていました。日本語というよりは、どうやら中国語由来で入れたということのようです。
テストデー後はモンサンミシェルにも観光に行ったという平川選手。「モンサンミシェルのオムレツは不味かった」とのことですが、長期にわたるル・マン滞在生活のなかで、旧市街方面では美味しいお店を見つけられたとのことです。2回目ともなると、過ごし方も身についてくるんでしょうね。
初日より台数も多く、午前中からスケジュールが始まる車検2日目は、昼に1時間のインターバルが設けられています。その昼休みに見かけた光景のいくつかをご紹介しましょう。ポーズをとってくれているゆるキャラ(?)がいるのは、車検場入り待ちの列ができる場所。つまり昼休みだから許される行為ってわけです。
待機しているのは午後の一番手、GTEのワークスポルシェなのですが、この人たち、1時間以上も早くきて、この状態で待ってるんです。スタッフもクルマのそばでずーっと立ち話を続けています。思えば毎年こんなだった気もしますが、社風なのでしょうか。
そのポルシェ911、エンジンがミッドシップ化され、それまでエンジンがあったスペースには、大型のディフューザーが。実物はやはり迫力がありますね。空力マシンになったわけですが、サルト・サーキットではどれほどの効力を発揮するんでしょうか。
自前のトランスポーターでマシンを運ぶのはLMP1をはじめとしたごく一部のチームで、多くのチームは業者のローダーなどでマシンを運びます。この日はその運用が若干うまくいかなかったのか、車検が終わってもローダーが来ずに“帰れない”マシンが、ローディングエリアに放置されている光景をよく見ました。当然スタッフもヒマになってしまうわけで、AFコルセの皆さんはもう、ビール飲んじゃってます。
こちらのチームの皆さんは、ローディングエリアの路上でランチタイム。いいお天気だったので、ピクニック気分は出るでしょうね。