ザウバーのチーム代表とスタッフがホッとひと息@F1ドイツGP現地情報
F1ドイツGPの予選・決勝日の現地情報をムッシュ柴田がお届け。ザウバーがスイスの国民の休日をお祝いしてイベントを開催しました。チーム売却でモニシャ代表とスタッフたちにも余裕が出てきました。いっぽう、決勝グリッドのニコ・ロズベルグはいつもと様子が……?
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土曜日の予選後。ザウバーの前が何やら人だかりです。あ、上にメルセデスのシンボルが燦然と輝いてますけど、ザウバーのホスピタリティにくっついてるわけじゃありませんからね。
近づいてみると、ものすごく美味しそうなソーセージを焼いてたり、
スイス名物、チーズを溶かしてジャガイモなんかと一緒に食べる、ラクレットを大盤振るまいしてるじゃないですか。
何でも8月1日がスイスの国民の休日で、それを前倒しで祝ってるんだそうな。
「これは、スイスの伝統的なお菓子なんですか?」「そうよ」「なんて名前?」「知らない。私、ドイツ人だから」……。ザウバーって、けっこうドイツ人スタッフが多いんですよね。
かつてのマクラーレン・ホンダ時代、アイルトン・セナとアラン・プロストのトレーナーを務め、二人の確執を間近で見てたヨーゼフ・レベラーも、すっかりでき上がってました。そういえば彼もゲルマン系とはいえ、オーストリア人でした。
チーム代表のモニシャもザウバーに来るまでは、スイスには縁もゆかりもありませんでしたしね(インド生まれで、オーストリア育ちの弁護士です)
従業員の給料も払えなかったちょっと前のザウバーだったら、こんなイベントを開くことなんてありえませんでした。チームが無事に売却され、モニシャもホッとひと息という感じでした。
こちらもスイス名物、林檎や洋梨、サクランボの蒸留酒です。そそられたけど、まだ原稿が残ってたので、グッと我慢……。
といいながら、マクラーレン・ホンダに寄って、しっかり発泡酒を1杯いただいたわけですが。ちょっと遅刻して、すでにケーキカットは終わってましたが、
この日は、イギリス人の古参ジャーナリスト、バイロン・ヤングのお別れパーティをマクラーレンが主催してたのです。
日本のF1専門誌にもよく寄稿してたので、名前をご存知のファンも少なくないかも。F1取材歴29年なんだ……って、数えてみたら僕も1987年に始めたので、同じキャリアなのでした(爆
さて決勝当日。
民族衣装の吹奏楽隊が、レース直前の雰囲気を盛り上げます。初日は無人だったメインスタンドも、しっかり満席でした。
可憐な少女。それに比べると……
グリッドガールは、ど迫力でございました。これ以上は、恐くて近寄れないかも。
国歌斉唱の出番を待つ、ドイツの歌姫パトリシア・メーデン。ドイツ人に、「有名な歌手?」と訊いたら、「割りとね」という微妙な返事でした。調べてみると、ケビン・コスナーの大ヒット映画『ボディガード』の劇場ミュージカル版で、有名になった人みたいですね。映画ではホイットニー・ヒューストンが演じたレイチェル役です。出番の直前でしたけど、気軽にポーズを取ってくれて、とてもチャーミングな女性でした。
グリッドにマシンを止め、リラックスした感じでトイレに向かうハミルトン。
一方ロズベルグは、ヘルメットを被ったままでした。確か今までのレースでは、そんなことなかったと思うんですが。きっと緊張してて、それでスタートに失敗したんだよ、というほど単純な話ではないんでしょうが、ちょっと残念な負け方でしたね~。