「これっきり」かもしれないメキシコ取材。名物スタンド席を頂上まで登ってみた【WECメキシコ現地情報2】
ポルシェの圧勝で幕を閉じたWEC第5戦メキシコ6時間。会期中には来シーズンのカレンダーも発表されましたが、そこにメキシコの名前はなし。もしかしてこれが最初で最後のメキシコ訪問だったのでは? ということで、メキシコブログ第2弾は、「これっきり」かもしれない、サーキットの中の様子をお伝えしましょう(もちろん、F1は開催されますが)。
予選日&決勝日のサーキットゲート前です。馬に乗った警官がズラ~っと並んでいます。警備にあたる警官の数は、会場内外含めてものすごい数で、その密度は例えるならば箱根駅伝の沿道並みの間隔。どこをみてもポリス、ポリス、ポリス……という厳重ぶり。ゲートで、セキュリティチェックを受けてから会場に入ります。
ゲートはちょうどメインスタンド裏にあり、入ってすぐのところにさまざまなブースが出展しているのは、日本と同じ。こちらは、コカ・コーラの無料サンプリング。
そのすぐ裏側には、レッドブルがこんなブースを展開していました。どの国に行っても、プロモーションがユニークですね。
グッズ屋さんのテントです。こちら、なんとアイルトン・セナグッズの専門店。
レベリオンからLMP2に出場するブルーノ・セナ選手も大きな声援を浴びていましたし、やはり中米でもセナ人気は絶大のようです。
そのすぐ横では、ホンダの高級ブランド、Acuraのブースがありました。NSXは絶大な人気で、写真撮影のための列ができていましたよ。
我々プレスの働くメディアセンターに行くには、メインストレート下のトンネルをくぐるのですが、その手前にあるのが体育館。金曜日はちょうどトビラが開いていたので、パチリ。バスケットボールの試合が行なわれるのでしょうか。ここはサーキット内にスポーツ複合施設が併設されているんですね。
そういえば決勝中には、野球のボールがコース上に入り込んでフルコース・イエローとなりましたが、野球場やサッカー場なんかもあります。とくにサッカーグランドは何面あるんだろう……ってくらいたくさんありまして、ちびっ子サッカーの試合を親御さんたちが応援している、なんて光景もありました。
トンネルをくぐってパドックに向かいましょう。パドック側のイベント広場で一番存在感を放っていたのが、このポルシェの巨大ブース。中には919ハイブリッドのモックアップや、市販モデルも飾られているのですが……。
人だかりができていたのはグッズコーナー。みなさん、ポロシャツを次々と試着しております。結構、飛ぶように売れていましたよ。
パドック内では、最終セクションスタンドに向けて、ものすごく巨大なステージが組まれています。最初は何かのコンサートでも行なわれるのかと思っていたのですが、ステージ上にソファやテーブルを並べて、どうやらVIP席として使っていたようです。それにしても高さがハンパない……。
高い、デカいといえば、そのステージと向き合う形でどーんと鎮座ましましているのが、最終セクターを取り囲むスタンド。最初に目にした人は必ず「おぉー、でけぇ!」と口にしてしまうはず。写真では伝わりづらくてすみません……。
じゃあせめて登ってみることで大きさを伝えよう、と思い立ち、スタンド下まで来てみました。もちろん、エレベーターなんてありません。階段の数をカウントしながら登りますよ。
登り始めて30段ほど、まだスタンドの裏側ですが、巨大建造物フェチとしてはたまらない骨組み感。いいですねぇ。
60段弱登ったところで、コースが見えます。先ほどのステージも見えていますね。真下にあるスロープを使って、決勝日はアクロバットバイクのパフォーマンスが行なわれていましたよ。
2200mという標高に、すでに息は切れていますが、振り返るとまだまだ頂上は先。少し息を整えて、登っていきましょう。「なんで俺はこんなことしてるんだ?」という疑問がアタマをよぎりますが、すでに酸素不足で考える力は失われてきています。
はい、こちらが“頂上”です。全部で131段ありました。さすがに見晴らしは素晴らしいですが、涙が出るほど苦しいです。コース上のマシンは豆粒のよう……。
脚をガックガクさせながら、ふたたび来た道を引き返し、スタンド下まで来ると、ドリンクを売っているおっちゃんが。こうやって頭の上にカゴを乗せ、お菓子やら食べ物やら飲み物を売り歩いています。じゃあビール……じゃなかった、コーラください!
というわけで、メキシコシティ市内にあるアウトドローモ・エルマノス・ロドリゲスの裏側をお伝えしました。最後はまったく関係ありませんが、本場のタコスの写真でお別れしましょう(何回も食べましたが、美味しかったです)。adios!