マシンの準備が待ちきれないアロンソ、指噛み待機中@ハンガリーGP現地情報
路面温度47℃の照り返しはけっこう堪えます。ドナウ川の流れるブダペストから、ムッシュ柴田が現地の様子をお届けします。悠々とミストシャワーを浴びるジャック・ビルヌーブの姿も……。
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快晴のブダペスト。
ドナウ川はちと濁ってますが、相変わらずきれいな町ですね~。この週末はここから毎日、郊外のハンガロリンクへと出勤するわけです。
今年のハンガロリンクの最大のニュースは、コースがほぼ全面的に再鋪装されたことでしょう。どんな風に変わったのかを確認しがてら、路面温度47℃の照り返しにめげず、のんびり走ってみました。
すると行く手に、フォース・インディアの松崎エンジニアを発見。自転車で転んで、いじけてるわけじゃないですよ(というしょうもない冗談は、以前も使ったような気がします……)。自転車の前方に放置されたバックパックの下に隠された測定機で、路面のミューや凹凸を計ってるらしいです。
この機械、一度設置すると結果が出るのに20分ほどかかるらしく、その間お喋りの相手をさせていただきました。あれこれいろんなことを話しましたが、「ニコ(ヒュルケンベルグ)には今年中にぜひ、表彰台に上がってほしいですね」と、熱く語ってたのが印象的でした。
松崎エンジニアはもちろんセルジオ・ペレスのことも高く評価してますが、本来の速さがなかなか結果に結びつかないヒュルケンベルグを、どうしても応援したくなるようです。
GP初日の金曜日は明け方に大雨が降って、僕が7時にサーキットに着いた時には、コースはまだびしょ濡れでした。
でもFP1の途中から完全ドライとなり、気温もどんどん上がって、夏の名物、ミストシャワーも登場しました。といっても気温25℃ほどだし、湿度も50%ほどしかない。日本の蒸し暑さに比べたら、天国です。
ジャック様、あまり髪の毛に水煙を当てない方がいいのでは……。
そんな中、初日のマクラーレン・ホンダはフェルナンド・アロンソ7番手、ジェンソン・バトン8番手と、まずまずの位置に付けました。
しかしアロンソ車はFP2セッションの真っ最中に、フロア交換作業を敢行。
アロンソは明らかに待ちきれない表情で、自分の指を噛んでおりました。でもコースインしたら速攻で自己ベスト、その後はスーパーソフトで10周のロングランをこなして、さすがの仕事ぶりでした。
そんなアロンソにはチーム内にもファンが多く、
スペインGPの際には、アロンソの生まれ故郷アストゥリアス地方の州旗の色のマニキュアをした女性スタッフも。
彼女が誰なのか、テーマ別マニキュアとともに、追々紹介して行きましょう!