アロンソ復帰をめぐる噂、そして近くで見つめる鋭い視線 @中国GP現地情報
ムッシュ柴田氏によるフロム・ザ・パドック。今回は中国GPの舞台、上海から。チケットがお得になっていたり、日本からの観戦地としても気になるグランプリです。
○ ○ ○ ○ ○
地震で被災された方々のことが、とても心配です。外国人ジャーナリストやチーム関係者からも声をかけてもらいました。今週末は、とにかくF1取材に集中することにいたします。
さて、今週末の上海国際サーキットです。昨年と同様、市内から地下鉄で通ってるんですが、駅を降りるとこんな電光掲示が。
「倍耐力」って何だか、わかります?
「ピレリ」って読むんですね。タイヤブランドとしては、これ以上はない素晴らしい当て字だと思いませんか。ちょっと「盛ってる」感は否めませんが(笑)。ちなみに上海に長く滞在していた友人の話では、漢字の読み自体は「ベイナイリ」だろうと。中国の商標法では、単純に読みだけ合わせた当て字では知財権が認められないので、字の持つ意味が社名に関連づけられている必要があるんだそうな。「スターバックスが1文字目に星(シー)を入れて、残りを当て字にしているのが良い例だね」ですと。勉強になるな〜。
で、こちらが各スタンドの料金表なんですが
中国GPは昨年から、入場料を劇的に値下げしたそうです。グランドスタンドが土日2日間で2万5000円から3万円ほど。飛行機代を入れても、鈴鹿へ行くより安いかも?
漢字と言えば、ドライバーたちは、どんな当て字なんでしょう。
今季からレギュラー返り咲きのエステバン・グティエレスは、顔に似合わず、強そうな漢字。それに比べてパスカル・ウェーレインくんは……
「菌」という文字のインパクトが強い。本人は漢字の意味わからないでしょうけど。
今週末、最初の話題といえば、やはりフェルナンド・アロンソのレース復帰でしょう。木曜日の夕方に行われた囲み会見では、つめかけた記者たちを盛んに笑わせていましたが、この時点で正式なゴーサインはFIAから出されていませんでした。
正式発表は、夜になってから。記事でも触れたように、バーレーンGPで強行出場させようとしたロン・デニスに対する、FIAの仕返し説が有力です。スペイン自動車連盟からの書類の不備も理由に上がってましたが、これまたFIAが、そうさせたのではないかという噂も……。
再びリザーブドライバーに戻ったストフェル・バンドーンくん。「これが本来の仕事だし、とくにガッカリはしてないよ」と初日の昼過ぎには、けなげに語っておりましたが
午後のフリー走行でアロンソのそばを離れなかったときの目つきは、ちょっと穏やかならぬ鋭いものでしたよ。
無事に初日を走り終えたアロンソを、担当エンジニアの森さんが「ちょっと、フェルナンド〜」と呼び止めて、ひとしきり話し込んでいました。こういう何気ない光景からも、チームがうまく回り始めていることが感じられます。