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2017.07.07

MotoGP現地トピックス:ブレイク中のペトルッチ。ファンの質問に対する回答で会場は大爆笑


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MotoGP現地トピックス:ブレイク中のペトルッチ。ファンの質問に対する回答で会場は大爆笑

 あとで振り返れば……だが、断続的に雨が降ったドイツGPのフリー走行と予選で、常に安定して速かったのがマルク・マルケスとジョナス・フォルガーだった。

 マルケスは、125cc時代の2010年から、11年、12年のMoto2クラス、13年からMotoGPクラスと負け知らずの7年連続ポール・トウ・ウイン。今年も優勝候補の筆頭で、ドライコンディションとなった決勝で8年連続ポール・トゥ・ウインを達成するも、フォルガーがラスト2周まで食い下がり、緊迫した戦いとなった。

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 惜しくも2位のフォルガーは「今日はマルクについていけたし、最後に勝負しようと思っていた。ラスト2周の1コーナーでミスをして優勝のチャンスを逃したが、最高のレースだった」と初表彰台を獲得して大喜びだった。

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 今季3回目、そして8年連続でドイツGPのポールポジションを獲得したマルク・マルケスは、決勝の相手はダニ・ペドロサだと予想。序盤はその通りの展開となったが、6周目にマルケスを抜いて首位に浮上していったのは、ジョナス・フォルガーで、マルケスは「ジョナスが抜いていったときは、ほんと、びっくりした」と思わぬライバルの出現に衝撃を受けていた。

 しかし、フォルガーの走りを後ろで観察したマルケスは11周目に前に出てレースをひっぱることにし、ラスト3周で一気にペースアップ。それについていこうとしたフォルガーが1コーナーで止まり切れずにオーバーラン。これで30周のレースに決着がついた。

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 ザクセンリンクで無敵の走りを今年もたっぷり見せてくれたマルケス。3位にはペドロサで、レプソル・ホンダ・チームのふたりが同時に表彰台に立つのは今季4回目となった。

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 第5戦フランスGPでホンダは、“より良い加速”のためにマルク・マルケスとカル・クラッチローにニューマフラーを投入。その後、ジャック・ミラーとティト・ラバットにも投入されて、これが現在のホンダRC213Vのスタンダードとなっている。

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 しかし、ダニ・ペドロサだけは、シーズン序盤に使っていたロングマフラーを使い続けている。ペドロサはニューマフラーをフランスGPでテストをし、以後、一度も使っていないため、好みには合わなかったようだ。

 シーズン中のエンジン開発が禁止されてからは、マフラーはセッティングパーツのひとつだと言われるが、選手たちは、一度気に入ると、どのサーキットでも、それを使い続ける傾向があるようだ。

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遠藤智

1957年生まれ 北海道厚岸町出身。小学生の頃は野球少年。中学では柔道、高校時代は吉田拓郎に憧れ、バイクの魅力にもとりつかれる。19歳で上京。平忠彦のメカニックを経験、自身では鈴鹿4耐で優勝、8耐では最高位12位。マン島TT、マカオGPなど海外のレースの経験も豊富。その後、角川書店が発行していたバイク総合誌「ウイリー」でライター兼ライダーとして活躍。1990年からは2輪の世界グランプリを中心に海外レースの取材を開始する。日本スポーツプレス協会(AJPS)会員、国際スポーツ記者協会(AIPS)会員、日本レース写真家協会(JRPA)会員。


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