パネルで出席? ル・マン公開車検初日“裏ネタ”。【2017ル・マン24時間現地情報1】
昨年までアウディに乗っていたオリバー・ジャービスが抱きかかえているのは、チームメイトのホー・ピン・タン選手の等身大(たぶん)写真パネル。なんでも今日まで行なわれているフォーミュラEベルリン戦に出場中とのことで、このパネルをもって車検に“出席”なんだとか。チームの集合写真にどうやって収まったのか……までは確認できませんでした……すみません。
「イーネッ!」とやっているように見えますが、そういうわけではありません。たまたまこう撮れちゃっただけです。こちら、パニス・バルテス・コンペティションからLMP2に出場する、ファビアン・バルテス選手です。フランスの元サッカー選手ということで、いつも多くのメディアに囲まれています。
今年は観客に向けた大型ビジョンに、テント内での車検の様子が映し出されるようになっていました。集合写真撮影場所にいる観客の方は、車検が終わるのを「まだかなー」とひたすら待っているわけで、これは結構よい取り組みなのでは、と思いましたよ。
集合写真の撮影を終えた、アンドレ・ロッテラー。カメラマン台の前、最前列にはハンディキャッパーの人たちがいらっしゃるのですが、彼らからのサインや撮影のリクエストにも、ひとりひとりに対して丁寧に応えていたのが印象的でした。
でも、もっと印象的だったのがこの人たちです。明日登場するトヨタの旗を大きく振ってポルシェのドライバーにアピール、近づいてきたところで一緒に写真撮影(しかもポルシェのスタッフが撮ってるし)。まぁ懐が深いというかなんというか……。
よく見ると、旗とキャップはトヨタだけど、シャツはGulfカラーだったりするんですね。まぁ“正統派耐久ファン”であり、今年はトヨタに期待している人たち……ということにしておきましょう。
ポルシェの集合写真撮影も終わり、セキュリティが人垣をかき分けながら、マシンがトランポへと戻っていきます。この光景、この観客との距離の近さが、ル・マンの公開車検ですねぇ。……あれ? なんか後ろでマシンを必死に押してる人がいますね?
ってあなたは2015年ル・マンウイナーのニック・タンディさんじゃないですか。「オレが必死に押したらトヨタに追いつけるかな?」という感じでしょうか? 隣のメカさんとニール・ジャニさんも笑ってますが……。
そして当然ながら黒いカバーをかけられ、トランポへと戻されていく2台の919ハイブリッドなのでありました……。
さて、明日はいよいよトヨタが登場。薄曇りの本日でも日焼けで肌がヒリヒリするワタクシですが、明日もこんがり焼けてこようと思います。それではまた明日!
(Kazushi Nakano)