第1回『TCRワールド・ランキング・ファイナル』の舞台はポルティマオ。総計60名が参戦へ
そのうちTCRワールドツアー上位15名が予選レースとイベント決勝への即時出場権を確保し、残りの45名は3日間のイベント中に一連のプレーオフに参加。最終的に“アルティメイト・ファイナル”と呼ばれる世界一決定のヒート進出を目指すことになる。
また、WSCとさまざまなTCRマニュファクチャラーで構成される委員会により、30名のワイルドカード・ドライバーで構成された3番目の優先リストからは、先行する優先リスト2のドライバーとともに出場の意向確認締切後に、まだ埋まっていないスペースにのみ出場権を獲得することが許可される。
大会のイベント初日は公式練習と予選で構成され、ここでもTCRワールドツアー・メンバーは独自のプラクティスへ回ることに。リストから参戦する45名のドライバーは、ここで抽選によって15名ずつの3つのグループに分けられ、それぞれのグループごとにセッションに臨む。
そして2日目にはTCRワールドツアーの2回の公式練習と予選、そしてグループ対抗のプレーオフ・レースがそれぞれ別組と2回ずつ戦う20分+1周の3ヒートが争われる。このレースでポイントを獲得した上位15名のドライバーが、明けた最終日の予選レース出場権を獲得し、グリッドの一方はTCRワールドツアーの予選とプレーオフの結果で確定される。
この最終日は気象状況が変化した場合に備え、早朝15分間のウォームアップ・セッションもスタンバイされ、予選レース(20分+1周)と、さらに30台から4名が生き残る敗者復活戦(15分+1周)、そして決勝レースのグランドファイナル(30分+1周)へと進んでいく。
プレーオフ出場権を獲得した45名のドライバーごとに、クムホから12本の新品タイヤが供給され、イベントを戦うカーナンバーは2024年1月10日時点で発表されるTCRワールド・ランキング・ファイナルに基づいた数字が割り当てられる。
最終的にドライバーズ、チーム、マニュファクチャラーズの全タイトルも授与され、プレーオフレースを経て決勝進出を決めた15名のドライバーには、年間タイヤ予算に相当する50万ユーロ(約7900万円)が均等に配分される。