更新日: 2017.04.25 17:39
TOYOTA GAZOO Racing 2017年NASCAR第6戦マーティンズビル レースレポート
2017年4月4日
TOYOTA GAZOO Racing プレスリリース
モンスターエナジー・NASCARカップ・シリーズ第6戦マーティンズビル
“ペーパークリップ”ショートオーバルで
カイル・ブッシュが首位を争うも2位
シリーズ最短オーバルのマーティンズビルで開催された、カップ・シリーズではカイル・ブッシュがレースの半分以上を支配するも、惜しくも2位フィニッシュ。
ひと月ぶりのレースとなったトラック・シリーズでは、若手勢が上位に入り、6台の“トヨタ・タンドラ”がトップ10フィニッシュを果たした。
Monster Energy NASCAR CUP SERIES
第6戦 STP 500
開催日:4月2日
“ペーパークリップ”ショートオーバルでカイル・ブッシュが首位を争うも2位
4月2日(日)、米国東部バージニア州マーティンズビルのマーティンズビル・スピードウェイでモンスターエナジー・NASCARカップ・シリーズ第6戦「STP 500」が開催された。
NASCARカップ・シリーズが開催されるオーバルのなかで最短となる1周0.526マイルのこのコースは、その形状から“ペーパークリップ”の愛称を持つ。
バンク角も低く、毎周両ターンでフルブレーキング、フル加速が強いられる難コース。今年70周年を迎えるという伝統のコースでもある。
このマーティンズビルは、地元バージニア州出身のデニー・ハムリンが得意としており、これまでに5勝。昨年春の大会ではカイル・ブッシュが初勝利を飾っている。
3月31日(金)に予定されていた予選は降雨のためにキャンセルとなり、規定に則りオーナーポイント順でスターティンググリッドが決定。マーティン・トゥルーエクス・Jr.が3番手、カイル・ブッシュが10番手から決勝をスタートすることとなった。
4月2日(日)午後2時19分、0.526マイルショートオーバルを130周、130周、240周の3ステージ合計500周(263マイル:約420km)して競われる決勝レースがスタート。ステージ1では3番手スタートのトゥルーエクス・Jr.が好走を見せ、72周目のピット作業で首位に浮上すると、そのままステージ1を制した。
12、10番手スタートのハムリンとカイル・ブッシュがそれぞれ2,3位で続き、“トヨタ・カムリ”はステージ1でトップ3を制覇した。
ステージ2は全くイエローコーションの出ない展開となった。トゥルーエクス・Jr.がハンドリング不調に見舞われ徐々にポジションダウンする一方で、このステージはカイル・ブッシュが大半で首位を走行し支配。
しかし、激しい首位争いを繰り広げていたファイナルラップで後方から接触され、ライバルの逆転を許し2位フィニッシュ。25番手スタートから順位を上げたケンゼスが7位、20歳のルーキー、エリック・ジョーンズが8位に入った。
ステージ3もカイル・ブッシュが首位を争う展開。ケンゼスがトップ10圏内,ハムリンがトップ10を伺う位置でレースを進めた。
しかし、ハムリンは終盤の多重クラッシュに巻き込まれ、ダメージ修復のために大きく後退。これにより出されたコーションからの再スタート後まもなく、6位を争っていたケンゼスとトゥルーエクス・Jr.が軽く接触、トゥルーエクス・Jr.はスピンを喫し、ポジションダウン。
首位を逃げるカイル・ブッシュはこの日最多、レースの半分以上となる274周にわたって首位を快走したが、残り50周を切ったあたりでハンドリングが悪化し、ライバルの先行を許すことに。
最後まで首位を追い続けたカイル・ブッシュだったが惜しくも届かず、2位でチェッカー。3戦連続のトップ10フィニッシュを果たした。
ケンゼスは終盤の接触があったものの9位でフィニッシュ。直近の2戦をクラッシュで終えているケンゼスが、3戦ぶり、今季3度目のトップ10で終えた。
エリック・ジョーンズは中盤の多重クラッシュで車両前部に大きなダメージを負ったものの、ピットクルーの迅速な作業でコースに復帰し、ルーキー最上位の12位でフィニッシュ。
トゥルーエクス・Jr.は16位に終わったが、ステージ1をトップで終えるなどポイントを獲得し、ランキングは3位に浮上した。
次戦第7戦は4月9日(日)、米国南部テキサス州フォートワースのテキサス・モーター・スピードウェイで行われる。
ドライバー カイル・ブッシュ:
「チームが素晴らしい仕事で、勝てるレベルの“トヨタ・カムリ”を用意してくれた」
「残念だったのは、ピットで何の調整も行わなかったのに、タイヤを交換しただけでセッティングが変わってしまったことだ」
「今年我々はまだ本来フィニッシュすべき位置でレースを終えられていない。不満の残る結果であり、本来の位置でフィニッシュするためにも、戦い続ける」