更新日: 2024.04.26 12:48
復帰戦の元王者ゴメスが鮮烈ポール獲得の週末は、逆転の新鋭がキャリア通算2勝目を記録/SCB第3戦
今季より導入された新フォーマットの土曜午後の30分スプリントでは、予選タイムの上位12名を対象とした“インバーテッド”グリッドルールにより、12番手タイムとなっていたディフェンディングチャンピオン、ガブリエル・カサグランデ(A.マティス・フォーゲル/シボレー・クルーズ)がリバースポール発進に。
しかしそのオープニングラップで、アウト側からの狙い澄ましたオーバーテイクを決めたフロントロウ2番手発進のセザール・ラモス(イピランガ・レーシング/トヨタ・カローラ)が、現役王者を仕留めて勝利を達成。背後では7番手発進からジリジリとポジションを上げた好調フェリペ・マッサ(TMG Racing/シボレー・クルーズ)が2位に入り、ラモスの僚友チアゴ・カミーロ(イピランガ・レーシング/トヨタ・カローラ)の続く表彰台となった。
迎えた日曜の決勝レース。45周年を祝う“ブラジル・モータースポーツの殿堂”で開催された50分間の勝負は、オープニングラップから元王者ゴメスvs新鋭ディ・マウロによる一騎打ちの様相に。
利用可能な“FUN PUSH”を活用してポールシッターに迫り、プレッシャーを掛け続けたディ・マウロは、義務ピット作業のウインドウが開く前の12周目に、高速ターン4のレタ・オポスタで首位交代に成功。そのままルーティンも問題なくこなし、世代交代を予感させるシナリオで通算2勝目を飾ってみせた。
「ここインテルラゴスで勝つことは僕にとってとても特別なことだ。モータースポーツでの最初のレースはここで、僕の(ストックカーでの)事故もここで起きたし、この間ずっと多くの感情を経験してきたんだ」と、家族とともに勝利を祝った後、感情を抑えられず涙したディ・マウロ。
その背後には、8番手発進からピット作業での逆転劇で這い上がった開幕スプリント覇者のラファエル鈴木(TMGレーシング/シボレー・クルーズ)が続き、最後のポディウムには、こちらも僚友リカルド・ゾンタ(RCMモータースポーツ/トヨタ・カローラ)との“世代間対決”を制したブルーノ・バプティスタ(RCMモータースポーツ/トヨタ・カローラ)が入っている。
続くSCB第4戦は、ブラジル南部のパラナ州に位置するアウトドローモ・インテルナシオナル・ジルマール・ビューことカスカバルで、5月17~19日の週末に争われる。
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