海外レース他 ニュース

投稿日: 2024.06.07 18:33
更新日: 2024.06.07 18:34

元王者フランコ・ジロラミがポール・トゥ・ウイン。FL5型シビックRも1-2達成/TCR EU第3戦


海外レース他 | 元王者フランコ・ジロラミがポール・トゥ・ウイン。FL5型シビックRも1-2達成/TCR EU第3戦

 その2周後にレースが再開されると首位攻防戦が激化し、10周目にはモンテネグロが一時リードを奪うことに成功。しかし数コーナーにわたるサイド・バイ・サイドの争いの末、ともにダメージを負ったクプラとシビックRはペースが落ち、ふたたびジロラミがポジションを取り戻すことに。延長15周を終えてモンテネグロに2秒近いギャップを築いたジロラミが勝利を手にした。

「結果には非常に満足している。素晴らしいマシンを提供してくれたチームとクプラ、そして素晴らしいレースを見せてくれたモンテネグロに祝福を送りたい」と、まずは母国の後輩に賛辞とエールを贈ったレースウイナー。

「ペースは非常に良かったが、ミスを犯してモンテネグロに追い抜かれるチャンスを与えてしまった。でも多くのコーナーでサイド・バイ・サイドで走れて、とても楽しかったよ。お互いに敬意を払っていたが、ターン4でリスクを冒し、外側を回ってポジションを取り戻せたのは良かったね」

 続くレース2はシケインを筆頭にコース各所で接触バトルが多発する肉弾戦の様相となり、リバースグリッドのポールポジションから出たジョバンニ・スカマルディ(SP コンペティション/クプラ・レオンVZ TCR)はターン1への攻防でフロントロウ発進のヴォルトとホイールをぶつけ合う勝負を繰り広げる。

 ここではシケインカットでトップに復帰したスカマルディだったが、2周目の終盤にはシビックRに先行させる判断を降すと、背後からルベン・フェルナンデス(ゴート・レーシング/FL5型ホンダ・シビック・タイプR TCR)をパスして来た前戦ベルギー勝者ロソンツィにも狙われ、ターン5でインサイドを明け渡すことに。

 これでALMモータースポーツ陣営がワン・ツー体制を築き、FL5型シビックRが隊列を率いる展開となるも、最終コーナーでコースアウトしていたフェルナンデスが続く9周目で大クラッシュを引き起こし、ここでレースは20分間の赤旗中断となる。

 再開後のSC先導でやはり2周が追加された勝負は、首位2台の背後でスカマルディやジロラミ、モンテネグロ、そしてオーレリアン・コンテ(SPコンペティション/クプラ・レオンVZ TCR)らの接触上等バトルが繰り広げられるなか、僚友を0.712秒差で引き連れたヴォルトが今季初勝利をワン・ツーで飾る結果となった。

「40kgのバラストを積んでいたからこれ以上言うことはないし、ベストを尽くしたよ」と安堵の表情を見せた勝者ヴォルト。

「スタート(の接触バトル)でステアリングを曲げてしまい、左フロントがかなり振動して本当に苦労した。でもレヴィ(・ロソンツィ)が後ろにいて、ゾルダーで僕がやったように、すべての外乱を受け止めてくれていた。これ以上のことは望めないし、チャンピオンシップに自信がある。(次戦の)スパが本当に楽しみだよ」

 これで早くも折り返しを終えた2024年TCRヨーロッパ・シリーズは、ヴォルトの言葉どおり7月4~6日にベルギーのスパ・フランコルシャンで第4戦を予定している。

ドライアップのレース2は、シケインを筆頭にコース各所で接触バトルが多発する肉弾戦の様相に
僚友を0.712秒差で引き連れたルベン・ヴォルトが今季初勝利をワン・ツーで飾る結果となった
「レヴィ(・ロソンツィ)が後ろにいて、ゾルダーで僕がやったように、すべての外乱を受け止めてくれていた」とレース2勝者ルベン・ヴォルト


関連のニュース