更新日: 2017.04.25 16:54
スーパーTC2000:プジョー408vsトヨタ・カローラの激闘はプジョーに軍配
4周目にトラブルでコース上にストップしたマシン回収のためセーフティカー(SC)が導入されると、その翌周には迅速なリスタートが切られ、チャプルが首位カローラに再三のチャージ。
またその間に、王者カナピノがフォードをかわして4番手に浮上し、2~4番手が団子のバトル状態に突入。この隙にトヨタ・カローラのポンセ・デ・レオンはじりじりとギャップを広げていく。
しかし、その直後にトップ10を走行していた22歳のイグナシオ・ジュリアンのルノー・フルーエンスが、ステアリングトラブルから激しくウォールにヒットして、マシンが大破するアクシデントが発生。ドライバーは自力でマシンから脱出したものの再度のSC導入となり、カローラのマージンが消滅する事態に。
これでリスタートとなったチャプルにチャンス到来。ターン1に向けカローラとサイド・バイ・サイドの状態になったプジョー408だが、2台ともに縁石を大きくカットし、ペイントゾーンへと4輪を落としながらのバトルを展開。しかし、これがスチュワードからの警告を受けるプレーとなり、仕切り直しに。
続く12周目、ニュータイヤで余力のあったチャプルはセクター2のコーナーで、アウトサイドからカローラを抜き去る見事なオーバーテイクで首位浮上。その後も、トラブル車両の回収やクラッシュなどで都合4度のSCが入る荒れたレースとなったが、チャプルはリスタートを難なくこなしトップチェッカー。2位に王者の地力を見せたカナピノのシボレーが入り、3位にアルドゥソのルノー・フルーエンス、TGRAのカローラは4位に終わった。
5位にフォードのフィネンチ、6位に開幕戦勝者のTGRAマティアス・ロッシのカローラが入り、今季からワークス参戦を開始したシトロエン・トタル・レーシングのC4ラウンジ3台は、開幕勝者のホセ・マヌエル・ウルセラが12位、WTCCドライバーのエステバン・グエルエリが13位に沈んでいる。
次戦第3戦はメンドーサにあるホルヘ・アンゲル-ペーナのサーキットで開催され、このレースには“ジョーカー・ラップ”制度が導入される予定となっている。