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投稿日: 2017.07.04 21:56

「ヨーロピアンF3は将来への重要な意味をもつ」佐藤万璃音インタビュー


海外レース他 | 「ヨーロピアンF3は将来への重要な意味をもつ」佐藤万璃音インタビュー

■他人がどうとかは関係ない。1秒でも速く走ることに集中

Q:今年はヨーロピアンF3に牧野任祐選手も参戦していますが、やはり意識しますか?
佐藤:彼とはカート時代からずっと一緒に戦っていたライバルであり、長年の友人でもあります。気にならないと言えばウソになりますが、現在の僕達ふたりは下位争いをしているグループにいるので、いい状況ではありませんね。ただ、彼の方が先にフランスのポーとノリスリンクでポイントを獲得したので、負けてはいられないと思います。彼はホンダのサポートを受けていていますが、それについてはうらやましいとかの感情はありません。

Q:ヨーロピアンF3には他にもメルセデスやフェラーリ、マクラーレン、フォースインディア等のF1チームやメーカーからのサポートを受けたジュニア達も多く参戦していますが、彼らにも意識はしませんか?
佐藤:基本的に他人に興味がない性格なので、他人がどうかということには関心がありません。自分が置かれた状況でどれだけベストを尽くすか、ということに集中しています。

Q:将来の目標は?
佐藤:『F1を目指す』ということだけには限っていません。ヨーロッパに拠点をおいてレースに参戦し、オフの日には違うカテゴリーのレースを観に行っていて痛感するのは、F1にいくチャンスがないだけで、F1マシンをドライブしたらすぐにでもタイムを出せるような、速くて実力のあるトップドライバーがゴマンといるということです。そのようなドライバーたちと日々接している上で、F1の限られたシートを得る状況が、経済的にも社会的にもいかに難しいかを目の当たりにしています。僕の将来はまったく未知の状態ですが、ヨーロッパにはさまざまなトップカテゴリーがあり、この先にどこへいくにしても、ヨーロピアンF3は将来を繋ぐ重要な意味をもっていると思います。

Q:今季残りのシーズンの目標は?
佐藤:まだポイントを獲得できていませんので、なるべく早くポイントを獲得できるように1秒でも速く走ることに集中し、トップ10の集団へ入り込めるようにしたいと思います。

Q:ところで、イタリアではどんな生活をしているのですか?
佐藤:ものすごい田舎に住んでいるので、基本的に食事は自炊です。トレーニングや他のカテゴリーのレースを観戦しにいく以外は、自宅でアニメを観たり、日本の通信制高校の勉強をしています。外国に暮らしていると、日本はインターネットの通信速度も速いし、ご飯もおいしいし、つくづくいい国だな、と思います。でもレースをするならやっぱりヨーロッパを拠点にするつもりです。

ハンガロリンクで牧野任祐(#11)と競り合う佐藤(#33)
ハンガロリンクで牧野任祐(#11)と競り合う佐藤(#33)
ノリスリンクでの佐藤万璃音
ノリスリンクでの佐藤万璃音


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