投稿日: 2017.07.31 12:09
更新日: 2017.07.31 12:17
更新日: 2017.07.31 12:17
FIA F2 ハンガリー:松下信治が今季2勝目、崖っぷちの選手権3位争いで踏み留まる
Mineoki Yoneya
レース1のデータを徹底的に分析してさらにセットアップに手を加えた日曜のレース2では、現在はプレマに移籍してしまった敏腕エンジニア、ギヨーム・カピエットがマシンを仕上げストフェル・バンドーンが圧倒的な速さを見せつけた2015年の頃のフィーリングが戻ってきたという。
「昨日の問題はデータを分析して、今日は気温と路面に合わせてセットアップを変えてきました。それがドンピシャで当たったという感じでしたね。最初はアンダーステアが強かったんで後ろを見ながら走っていたんですけど、全然ついてこなかったんで、『あぁいけるな』って思って。ペースをマネージメントしながら走っていたんで、プッシュしたらもっと速く走ることもできたと思います。デグラデーションも全然なかったですね。少しアンダーステアが強かったですけど、結局のところそれが最後までリアタイヤを守ってくれたんだと思います。今日は2015年の時のクルマみたいでした」
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前日のレース1で“普通の”スタートしかできなかった松下は、レース後にデータを詳細に分析して路面のグリップレベルに合わせてスロットル開度を調整することを見付け出していた。それが功を奏し、4番グリッドから好加速でターン1までに一気にトップに立ったのだ。
「昨日のスタート失敗の原因を分析してスロットルの踏み方とかいろいろやりましたけど、路面のグリップが高いんで今日はもっと踏んだんです。昨日はほんのちょっとのことで上手く行かなかったんですけど、そのおかげで良いスタートが切れて、周りが思ったほど良くなかったこともあって一気に抜けました」
結果的に、そこから首位を独走して完全勝利。松下は今季2勝目を挙げた。