NASCAR:TOYOTA GAZOO Racing 2017年 第27戦シカゴランド
NASCAR XFINITY SERIES
第26戦 TheHouse.com 300
開催日:9月16日
ルーキーのマット・ティフトが6位フィニッシュ
9月16日(土)にNASCARエクスフィニティ・シリーズの第26戦『TheHouse.com 300』がシカゴランド・スピードウェイで開催された。
エクスフィニティ・シリーズは今大会でレギュラーシーズンを終え、次戦から12名、7戦で争われるプレーオフに入る。トヨタ勢では、今季からシリーズにフル参戦しているルーキーのマット・ティフトが前戦既にプレーオフ入りを決めている。
16日(土)午後2時47分、1.5マイル・オーバルを45周、45周、110周の3ステージ合計200周(300マイル:約480km)して競われる決勝レースがスタート。
今季よりカップ・シリーズへステップアップしフル参戦しているエリック・ジョーンズとダニエル・スアレツが最前列に並んでスタートを切り、ポールポジションのエリック・ジョーンズが序盤から首位を独走。一度もその座を譲らないままステージ1を制した。
一方でスアレツと7番手スタートのティフトはハンドリングに苦しみながらもトップ10圏内をキープ。ステージ1をスアレツが5位、ティフトが8位で終えた。
ステージ2も同じような展開となり、エリック・ジョーンズが制覇。スアレツが6位、ティフトは10位に入った。
ここまでの2ステージ、ステージ間のピットイン時以外全ての周回で首位を走行していたエリック・ジョーンズだったが、ステージ3スタート前のピットイン時に、タコメーター表示不調に見舞われ痛恨のピットロードスピード違反(NASCARでは車速をドライバーがタコメーターによってコントロールする)。19位へと大きくポジションダウンを余儀なくされてしまった。
96周目にステージ3の再スタートが切られると、エリック・ジョーンズはみるみるうちに順位を取り戻しトップ10へ。126周目にはトップ5まで浮上した。
一方でスアレツは、3位を走行していたが異常振動を訴え予定外のピットイン。周回遅れの18位へ後退。
150周目、スピン車両によりこの日初めてのイエローコーションが出されると、全車最後まで走り切るためにピットへ向かったが、今度はティフトがピットロードスピード違反で後退。
5位で再スタートを切ったエリック・ジョーンズは、絶好のダッシュを決めて一気に2位へとポジションアップ。スアレツは何とかトップ10圏内まで復帰していたものの調子が戻らず、179周目にスピンを喫してしまった。
これによって出されたイエローコーションからの再スタート直後にもクラッシュが発生し、レースは残り7周での再スタートに。ここで、最前列2位につけていたエリック・ジョーンズは、再スタートのスタート/フィニッシュラインを越える前に車線を変更してしまったとしてペナルティ。大きく順位を落とすこととなってしまった。
この終盤の再スタートでポジションを上げたティフトがトヨタ勢最上位の6位でフィニッシュ。今季7度目のトップ10フィニッシュを果たしたルーキードライバーは、次戦より7戦で争われるプレーオフに臨む。
次戦第27戦は9月23日(土)、米国中東部ケンタッキー州スパルタのケンタッキー・スピードウェイで行われる。
ドライバー マット・ティフト
「プレーオフに進めたことも嬉しいし、今日トップ10フィニッシュを果たせたことも良かった。我々はここのような、NASCARトラックの長さで最も多い1.5マイルオーバルでこれまであまり成績が良くなかったので、好成績が必要だった」
「今日は一日まずまずのレースが出来たと思うが、最後はクレージーだった。もう少し速さが必要だが、今回は良いレースウィークを過ごし、好結果で終わることが出来た。プレーオフに入ってからも毎週この調子で戦えれば結果に繋がると思う」