更新日: 2017.11.08 12:57
スーパーTC2000:プライベーター・フォードが予選レース勝利の大金星
このクオリファイレースの結果がそのままグリッドとして適用される日曜のフューチャーレースで、ポールポジションからのスタートとなったフィネンチだったが、オープニングラップのヘアピンでフロントロウに並んでいたプジョーのウェルナーにクロスラインを仕掛けられ早々に陥落。続けざまのシケインでは、セカンドロウ発進のルノー、アルドゥソにも先を行かれ、レースは序盤からタイトルコンテンダーたちの真剣勝負と化していく。
6周目にはフィアット・ペトロナスのエマニュエル・カセレス(フィアット・リネア)がコースオフし最初のセーフティカー(SC)が導入されると、リスタート後には中団で多くのバトルが勃発。
TOYOTA GAZOO Racingアルゼンティーナのブルーノ・エトマン(トヨタ・カローラ)が高速S字コーナーとなる通称”スネーク・ターン”で、マルティン・モッジア(シトロエン・トタル・レーシングSTC2000チーム/シトロエンC4ラウンジ)に並びかけるも、接触からコースオフしウォールに激しくクラッシュ。これで早くも14周目に2度目のセーフティカー・ランとなってしまう。
そのリスタートで、首位ウェルナーは2番手アルドゥソを再び引き離しにかかると、2台の駆け引きはさらに激化。21周目に曲率の変化する複合コーナーで”ブレーキテスト”を仕掛けたウェルナーに、アルドゥソが反応できず追突。
この動きに対し、スチュワードは警告の白黒旗を掲示するも、アルドゥソはチームに無線を通じて「首位プジョーのドライビング・ムーブは故意のもので、危険極まりないのは相手の方だ」と不満を表明。
最後まで神経戦の続いた首位争いは、結局”疑惑の攻防”を制したウェルナーが38周を耐え抜き勝利。2位にアルドゥソが入り選手権首位の座をキープし、3位にはヘアピンから”スネーク・ターン”の攻防でフィネンチをかわしたルノーのリオネル・ペーニャが入った。
いよいよ選手権も大詰め、残り2戦となるスーパーTC2000第11戦はアルゼンチン中南部に位置するリオネグロ、ジェネラル・ロカのトラックを舞台に11月24~26日の開催となる。