更新日: 2016.08.01 12:21
インディ第13戦ミド・オハイオ:ペジナウが王者を引き寄す復活の勝利。琢磨は悲運
ペジナウの前には絶妙のピットタイミングを活かしてトップに立ったコナー・デイリー(デイル・コイン・レーシング)がいたが、彼は期待した3回目のフルコースコーションが出なかったことからゴール前5周でピットで給油。トップの座はペジナウの元へと戻り、そのままパワーに4秒もの差をもってゴールへと飛び込んだ。
「今日の戦い方は僕らが考えていた通りのものだった。そして、目指していた通りの結果も手に入れた。残る4レースも思い切り攻め続ける。アグレッシブに戦う時が来た」とペジナウは話した。
3位はカルロス・ムニョス(アンドレッティ・オートスポート)。ホンダ勢トップとなった彼はインディ500以来となる今季2度目のトップ3フィニッシュ。
「今年はピットタイミングにおける不運が多過ぎた。今日やっとベストのタイミングでピットできた。チームにとっても表彰台は久しぶりだ。今週の走り始めはマシンが酷い状態だっただけに、表彰台フィニッシュは嬉しい」とムニョスは喜んでいた。
佐藤琢磨(AJ・フォイト・レーシング)もまた、デイリーらと同じく序盤の早目のピットストップで上位へと進出。最後のピットストップの後に4位を走っていたが、5位のセバスチャン・ブルデイ(KVSHレーシング)がブレーキングをミスして追突。琢磨ともどもコースアウト。グラベルにスタックせずに済んだ琢磨はコースに復帰したが、順位を落とし9位でフィニッシュ。2戦連続のトップ5フィニッシュを惜しいところで逃した。
「予選が20位だったのだから、9位も悪い結果じゃないんですが、4位は間違いないところだっただけに悔しい。あの追突はない……」と佐藤は残念がり、「自分たちのラップタイムはまともに戦って4位に入れるレベルにはなかった。しかし、安定したペースで走り、ポジションを守る戦いはできていた」と自らのレースを評していた。