投稿日: 2016.08.02 15:05
更新日: 2016.08.02 15:08
更新日: 2016.08.02 15:08
高校生ドライバー佐藤万璃音イタリア挑戦記 第6回:アロンソのフィジオが運営するジム
Kojiro Ishii
「僕らを担当するフィジオは、ジョゼ・エンリケ・ポレッティというブラジル人です。彼はとても熱心に僕らの面倒を見てくれるのですが、ジョゼをひと言で表現すると日本の元プロテニスプレイヤー松岡修三さんタイプ。つまり、こちらが引いてしまうくらいの熱血指導が身上なので、ココだけのハナシ、少しウザイ(汗)」
「しかも、僕らが嫌いなトレーニング・メニューをわざと立て続けに課してくるので、そのたびに“コイツ、いつか復讐してやる!”と心に誓います。とはいえ、レースのたびに専用のクルマでサーキットへ乗りつけ、マッサージをしようか? 疲れたらベッドで横になっていれば? と世話を焼いてくれる優しい面もあります」
「ドライバー・プログラム・センターは、フォルリという田舎町のジムにしては充実していると思います。肉体的な面でも精神的な面でもケアは整っていますし、興味深いのはドライブ・シミュレータでしょうか? 室温の調整が可能で、真夏のレースへの準備もできます。ただ、僕は暑いのが苦手なのでまだ試していません(汗)」
万璃音の住むアパートからジムまではクルマで15~20分はかかるものの、普段はフィジオのジョゼが送り迎えまでしてくれるという。彼と一緒に昼食や夕食を摂ったり、あるいは彼と一緒に買い物を済ませたりといった付き合いもあるという。レーシング・ドライバーは多くの人々に支えられて戦っている。もちろん、万璃音も多くの人々に支えられてイタリアで戦い続けている。そうした人々の期待に応える結果が望まれている。
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