更新日: 2018.05.01 14:09
F1へのステップアップを目指す福住と牧野。FIA F2第2戦バクーで直面した高く分厚い壁
「最初にかなりプッシュしたんでタイヤがかなりキツく、中盤にプッシュしたけどペースが上がらなくて走りは厳しかったです。抜かれるときはあっさりと抜かれてぶつからないようにしようということだけ気をつけて走っていました。そうしたらレース終盤になって一気にパワーがなくなって、ストレートでも全然前についていけなくなりました」
ピットインして新しいタイヤに交換しセーフティカーがチャンスをもたらしてくれることを願ったが、その幸運は訪れず、エンジンの問題も解決せず、どうすることもできなかった。
レース後、福住のエンジン内部にブロー痕が見つかり、エンジンを交換することになった。F2開幕戦のバーレーン、スーパーフォーミュラ開幕戦の鈴鹿、そして今回と3戦連続でトラブルに見舞われている福住も自分の不運さに呆れるしかなかった。
日曜のレース2では原因不明のペース不足で後方グリッドから追い上げることもできず、
「全くペースが上がらないしどんなにプッシュしても前に付いていけなかったです。全体的に遅くて、原因は全く分かりません。エンジンを交換したので、もしかするとそれが影響しているのかもしれないし、別の理由かもしれないし、スーパーフォーミュラからF2に乗り換えたからプッシュしすぎているのかもしれないし。とにかく異常に遅かったんで、そこはもう一度データを見直して次のバルセロナのレースに向けてしっかりと原因を見つけたいと思います」
牧野もレース2ではスタートで6番手まで浮上してみせたが、後続を抑えるだけのペースがなく、ズルズルと順位を落として9位でフィニッシュするのが精一杯だった。
それは曲がりくねったセクター2の低速コーナーからの加速が明らかに鈍く前走車に離されてしまい、肝心のメインストレートでDRSを使うための1秒以内に入ることができなかったからだ。