更新日: 2018.08.10 13:39
ルーベンス・バリチェロ、母国ブラジルレースで優勝。100万レアルの高額賞金獲得
しかし最初のストップと同じタイミングで、首位の翌周にピットへと飛び込んだバリチェロは、ここでスプラッシュ・アンド・ゴーのショートストップを選択して見事に首位浮上に成功。同じ周には、中団で力走を見せていたフェリペ・マッサ(シムド・シボレー・レーシング)が、バトル中のコンタクトでタイヤをバーストさせ、惜しくもレースを終えることとなってしまう。
ファイナルスティントをウィルソン、ダ・コスタを従えて走ったバリチェロは、ファンのSNSを通じた人気投票により使用可能となるブースト機能“HERO PUSH(ヒーロープッシュ)”を使用して逃げ、そのままファイナルラップへと突入すると、3台はわずか1秒圏内という僅差でフィニッシュ。
自身4年ぶりとなるミリオン・レース制覇となり、ファンで沸きかえるグランドスタンド前ホームストレートにマシンを止めると、次男のフェルナンド君とともにマシンのルーフに登り、声援に応える喜びのパフォーマンスを見せた。
「僕にはふたりの息子がいるけれど、初めてここで勝ったときは長男(エドゥアルド)をマシンに載せたんだ。だから今回は、次男も同じようにルーフに上げてやりたいと思っていたんだ」と、笑顔を見せたバリチェロ。
「今朝起きたときは、マシンに競争力はあるものの、勝つのは簡単ではないだろうと思っていた。でもこうしてスタンドの中央を通って表彰台に上がる気分は最高だね。今回の賞金は(自らの基金である)バリチェロ・インスティテュートを通じて、その他のあらゆる機関と同様にブラジルの恵まれない環境改善に役立てていくと決めている」
同ラウンドでシーズン後半戦開始となったSCBストックカー・ブラジル。次戦第7戦は8月18~19日にブラジル西部カンポ・グランデで開催される。