更新日: 2016.03.18 18:42
NASCAR第4戦フェニックス:ハーヴィックが0.01秒差で勝利
2016年3月14日
トヨタ自動車(株)モータースポーツマーケティング部
カール・エドワーズが0.01秒及ばず2位!
“トヨタ カムリ”2-3-4位フィニッシュ
砂漠の中に位置するフェニックスで行われたスプリント・カップ・シリーズ第4戦は、レースを通して首位を争ったカール・エドワーズが、僅か0.01秒及ばず2位フィニッシュ。デニー・ハムリン、カイル・ブッシュが続き“トヨタ カムリ”は2-3-4位。エクスフィニティ・シリーズではカイル・ブッシュがレースを支配し3連勝。“トヨタ カムリ”は2戦連続のトップ3独占となった。
3月13日(日)、米国南西部アリゾナ州エイボンデールのフェニックス・インターナショナル・レースウェイでNASCARスプリント・カップ・シリーズ第4戦「Good Sam 500」が開催された。
フェニックスは砂漠の中に位置する1マイルオーバル。このコースではカップ・シリーズ戦が年に2回開催され、シーズン序盤の今大会の他、タイトル争いに重要な曲面となる“チェイス”最終戦の前戦の舞台にもなる。トヨタは過去に2勝。2012年にデニー・ハムリンが勝利を挙げている。
13日(日)快晴の空の下、午後1時49分、1マイルオーバルを312周(312マイル:約500km)して競われる決勝レースがスタート。昨年のシリーズチャンピオンであるカイル・ブッシュが今季初のポールポジションから飛び出し、序盤戦をリード。予選2番手のカール・エドワーズがこれを追った。
予選3番手のハムリンは序盤はトップ5につけていたものの、最初のコーションでのピット時に作業の不備がありピットスルーペナルティ、26位に後退。また、前半戦をエドワーズと共に支配したカイル・ブッシュも中盤のピット時に、ピットウォールに近づきすぎてしまい、タイムロス。大きく順位を落としてしまった。
しかし、ハムリン、カイル・ブッシュ共に、後半戦目覚ましい追い上げを見せ順位を挽回。終盤には、レースを通してトップ3をキープしたエドワーズと共に、上位争いに復帰した。
この日4度目のイエローコーションから、残り78周での再スタートが切られた後はコーションが出ず、トヨタ勢は終盤まで上位2台からやや離れての3-4-5位をキープ。しかし、残り5周というところでクラッシュ車両によりイエローコーションが出され、今季より採用された最後の2周での再スタート“オーバータイム”となった。
首位を争っていた2台を含む、3台がピットに向かわず、コース上に残る判断をする一方、これを逆転したいトヨタ勢はピットへ向かい、タイヤを2本交換すると、エドワーズ4位、カイル・ブッシュ5位、ハムリン6位、ケンゼス10位で再スタート。
アウト側2列目の4位につけていたエドワーズは、タイヤの優位性も活かし、2位にポジションアップ。首位のケヴィン・ハーヴィック(シボレー)を追った。首位を争う2台はテール・トゥ・ノーズのままファイナルラップに突入。エドワーズが最後のターン3の進入でハーヴィックのインをつくと、2台はサイド・バイ・サイドで接触しながら、並んでフィニッシュラインへ。
2台はほぼ同時にチェッカーを受けたが、僅か0.01秒及ばず、エドワーズは2位フィニッシュ。再スタート直後の果敢な3ワイドバトルで順位を上げたハムリンが3位、カイル・ブッシュが4位で、“トヨタ カムリ”は2-3-4位フィニッシュとなった。ケンゼスは7位。
カイル・ブッシュはこれで開幕から4戦連続のトップ4フィニッシュ。未勝利ながら首位と同一ポイントでのランキング2位につけている。
次戦第5戦は3月20日(日)、米国西部カリフォルニア州フォンタナのオートクラブ・スピードウェイで行われる。
TOYOTA GAZOO Racingへのご声援、ありがとうございました。次戦も応援の程よろしくお願いいたします。
ドライバー カール・エドワーズ:
「最後、我々の“トヨタ カムリ”は彼(ケヴィン・ハーヴィック:シボレー)よりも速く、チャンスだった。クルーチーフが素晴らしい判断をしてくれた。勝てると感じたが、クラッシュするほどは攻めなかった。最後は2台でのドラッグレースとなったが、惜しくも届かなかった。しかし、素晴らしいレースだった。タフなバトルだったが本当に楽しかった」