更新日: 2018.12.10 15:43
2019年、豪州スーパーカーに登場の『フォード・マスタング』、総勢7台体制での参戦が濃厚に
同じく勝ち頭のチャズ・モスタートと、キャメロン・ウォーターズは契約が残されているものの、ルーキーシーズンを過ごしたリッチー・スタナウェイはこの月曜早朝にも放出がアナウンスされ、わずか1年限りでチームを去ることとなった。
これにより来季は3台体制に縮小し、ウインターボトムの抜けた穴を埋めるシートには、その移籍先であるTeam18に所属していたリー・ホールズワースや、2018年はテクノ・オートスポーツでルーキーシーズンを送ったジャック・ルブロークらの名が候補に挙がっている。
また、ウィル・デイビソンが2015年に所属したエレバス・モータースポーツで3シーズンだけVASCを戦った『メルセデスAMG E63』がシリーズ復帰参戦の可能性を模索しており、エレバスはこのオフシーズン期間で現状のマシンパフォーマンスを確認する評価テストを実施した。
2018年最終戦でも勝利を飾るなど、トリプルエイト・レースエンジニアリングのレッドブル・レーシング・オーストラリアと、DJRチーム・ペンスキーの強豪トップ2に次ぐ勝利数を記録したエースのデビッド・レイノルズは、限られたラップ数ながらもメルセデスのステアリングを握ると、最新のホールデン・コモドアZBに勝るとも劣らないタイムを記録。
これにより来季のスーパー2、またはメインシリーズへのワイルドカード枠参戦に向け、その復帰可能性を高めるテスト結果が示される形となった。
「これは(耐久カップ登録でチームに所属する)ルーク・ヨールデンから持ちかけられたアイデアで『ファクトリーに眠っているE63を再びトラックに持ち出す気はあるか?』と聞かれたんだ」と説明するチームCEOのバリー・ライアン。
「彼はスーパー2の年間エントリーか、VASCのワイルドカード枠エントリーを実現するスポンサーバジェットを持ち込みたい意向を示した。マシン自体は2015年の最終戦からほとんど触っていない状態だったが、(ワンメイクの)シャシーやサスペンションは現行最新モデルのホールデン・コモドアZBとまったくの同一だ」
「テスト結果を見ても分かるとおり、その性能にまったく不足はない。サスペンションセットアップを除いて、競争力を分けるのはホモロゲーションで認定されるボディ形状の空力性能とエンジンだけ。こちらも同じエンジンなんだから、メンテナンスとチューニング次第で勝負は可能になるはずだ」