投稿日: 2016.10.03 15:07
GP3:今季2度目の表彰台を獲得した福住仁嶺、悪い流れを払拭し最終戦アブダビに臨む
Text:Mineoki Yoneya
表彰台の下にはART関係者のみならずマクラーレン・ホンダの今井弘エンジニアや同じ日本人の白幡勝広メカニックも駆けつけ祝福したが、チェッカードフラッグを受けマシンを降りた汗だくの福住の表情はそれほど晴れやかではなかった。
「表彰台を獲得できたことは素直に嬉しいです。できれば勝ちたかったです。でも(ジェイク・デニスの)ペースが本当に速かったし、とにかく僕自身はあんまり速くなかったですね……。(2位とはいえ)レース2ですし、今回はスタートでポジションを保てたのが良かったですけど課題はまだまだあるし、予選1発の強さもまだまだないし」
セパンの週末全体を振り返ると、「予選やレース1など、あまり納得がいかない」という。しかしここ数戦はクラッシュやミスが続いていて思うように結果が出せず、自分の走りに自信を失いかけていた。この表彰台でその悪い流れが払拭できるのではないかという期待が掛かる。
「レース2で表彰台に立てたことで流れを掴めると思うんで、次のアブダビは今年最後のレースですしこの流れを生かせるように頑張りたいです。やっぱりレース1で勝つか少なくとも表彰台には立たないといけないと思います」
これでGP3で二度目の表彰台獲得。最終ラウンドのアブダビでは『君が代』が聴けることを願いたい。
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