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投稿日: 2020.02.18 10:29

計画遅延中の電動GT選手権『EPCS』シリーズ、「プランは今も生きている」とCEO


海外レース他 | 計画遅延中の電動GT選手権『EPCS』シリーズ、「プランは今も生きている」とCEO

「(EV業界に携わる人々にとって)電動化は当たり前のように訪れる未来だが、投資家たちの認識や反応は非常にユニークで面白い体験だった。自動車業界、エネルギー産業、電動化技術の世界で働く人々に会うと、その世界で今、何が起きているのかについて驚くべきことばかりなんだ」

「私はこの業界で働く最先端の人々とも、(テスラCEOの)イーロン・マスクが誰であるかを知らないような人々ともよく話し合った。当然、それぞれの考え方や現状認識には大きなギャップがある。でも投資家たちもその議論に追いつく時期になってきたと感じている」

「一部の人々にとってはそうではないかもしれないが、私が思うに『未来のトランスポート、モビリティは電気とともにある』ことは明白だ。投資家たちがそれを認識したとき、シリーズラウンチの機会が得られるだろう」

 さらにゲメルは、シリーズ創設が遅れているもうひとつの理由として、EPCSを国内選手権や地域選手権など控えめな規模で急ぎ立ち上げるのではなく、より広範な電気自動車業界に影響を与えるべく、大規模な国際プラットフォームで立ち上げるという決意が揺らいでいない点も影響したと語る。

「我々の視点では、適切な規模でラウンチすることが非常に重要なんだ。投資家に対するメッセージでも、小規模から初めて適切な組織を構築することは最優先事項ではない。投資コミュニティの一般的な雰囲気は『Go Big or Go Home(中途半端にやってもしょうがない)』だ」

「メディアへの露出が少なる可能性がある小規模な国内シリーズを立ち上げても意味がない。スポンサーを惹きつけられず、世間の注目を集めることもできないからだ。投資という視点で、この問題を正当化することは難しいだろう」

 このため、EGTホールディングスが拠点を置くスペイン国内でシリーズを創設するプランやチャンスは幾度も訪れたというが、上述の理由からこれを見送る決断を下している。

これまでハインツ-ハラルド・フレンツェンやルーカス・ディ・グラッシ、カルン・チャンドックらが0-100km/h加速2.1秒のマシンをテストしてきた
当初は『EPCS V2.3テスラP100DL』のみのワンメイクを予定するも、現在はジャガーI-PACE、ポルシェ・タイカン、テスラ・モデル3も対象に加えられた


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