更新日: 2020.04.17 13:51
【松下信治インタビュー(1)】封鎖直前にイタリアを出国。予想外の事態も「レースさえ再開すれば何とかなる」
──チームとは連絡を取り合っていますか?
松下:はい。スカイプでミーティングもしていますし。ただファクトリーにももう誰もいないんですね。なのでここ2週間は話していません。
──チームもそうですが、F2全体も経営的に大丈夫でしょうか?
松下:う〜ん。よくはないでしょうね。サーキットも含めて。僕にしても、全額ではありませんがすでにチームにお金を払ってますし、そういう意味でも中止だけは避けたい。遅くなってもいいので、再開してほしいです。今シーズンなし、というのが最悪ですね。
──ヨーロッパは感染拡大にある程度歯止めがかかっているとはいえ、収束の気配は見えません。独自に情報収集してると思いますが、どんな見通しを持っていますか?
松下:噂はいっぱいあって、たとえばポールリカールはF2のカレンダーには入ってないんですけど、フランスGPの際にあそこに入れるとか。あるいは1月までシーズンを延ばして、アブダビやバーレーンで2レースぐらいするとか。いずれにしても、1レースもしないで今季が終わるというのはないのではと思っています。
日本はこれからピークじゃないですか。ヨーロッパの方が、終息は早いでしょうね。
──とりあえずヨーロッパが落ち着くまでは、日本滞在を続けるということですね。
松下:はい。
──近所のジムは閉まってるんでしょう?
松下:そうなんです。なので実家にあるゴムチューブでトレーニングしてますよ。あとは自転車で田舎道を走ったり。
ところで東京は、外出自粛は守られていますか?
──比較的ね。新宿や渋谷の人出はずいぶん減っています。
松下:埼玉は全然ですね。ベッドタウン周辺は人が普通に歩いて、店も営業しています。閉店しても、ヨーロッパほど補償が手厚くないですしね。
──今はヨーロッパの方が大変だけど、終息は日本より早いかもしれません。早めにヨーロッパに戻ることを考えた方がいいかもしれないですね。
松下:そうですね。チームとも緊密に連絡を取りながら、最善の方法を考えて行きます。
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