TCRデンマーク:初年度カレンダー改訂版オプションを検討中。若手F4出身者も参戦決定
そして現在評価されている最後のオプションは、6月と8月のFDMユランズリングでの週末を9月4~6日に移し、ダブルヘッダーの週末として開催すること。
土曜と日曜でそれぞれ1ラウンドのレースフォーマットを消化する密度の高いタイムテーブルとなるが、この方式はすでに昨季のDTCC(Danish Touring Car Championship)で開催実績がある。
先出のジェンセンは、シリーズ創設の年に厳しい舵取りを強いられながらも、次のように期待を込めた。
「我々は素晴らしいプランA、B、Cを持っていると信じている。どんな困難も乗り越えてトラックに行き、ドライバーとチームは素晴らしいシーズンを楽しむことができるはずだ。シーズンは短く非常に激動のスケジュールとなるだろうが、2020年の記念すべきシリーズ初年度として充分な数のレースを実施したいと思っている」
そんな難しい条件のシリーズに向け、19歳のF4ドライバーであるヨナス・リンドハードがフォーミュラからツーリングカーへの転向を決意し、TCRデンマーク・シリーズ参戦を表明した。
過去数年間、デンマークのフォーミュラ・フォード、F5、F4シリーズへと参戦してきたリンドハードは、新たにフォルクスワーゲン・ゴルフGTI TCR DSGを購入してファミリーチームとともに参戦し、23歳未満に参加資格のあるAMカテゴリーのタイトル獲得を目指すという。
「これは間違いなくクールな挑戦で本当に楽しみだ。タフで厳しいだろうし、バックマーカーになる可能性もあるだろうが、今年は学習のシーズンに位置付けたい」と謙虚な目標を掲げたリンドハード。
「フォーミュラーカーでのキャリアを積もうとした場合、F4以降は信じられないほど高価になる。個人的に、それらをさらに推し進める方法が見当たらなかったんだ。一方でTCRデンマークには素晴らしいチャンスがある。エントリーリストには強力なチームや国を代表するドライバーが顔を揃えているからね」
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