豪州SC:ティックフォードに移籍のジェームス・コートニー仕様マスタング公開
「その機会を心から楽しみにしているんだ。ティム(・エドワーズ/Tickford Racing代表)もスーパーカーに対して働きかけを行っていて、テストの可否とその合法性について確認してくれているところだ」と状況を説明したコートニー。
「もちろん、COVID-19パンデミックの影響でシーズンの多くの分野で変更を余儀なくされた。テストを実施できるかどうかさえ疑問符がつく状況に変わりはない。確たることは言えないが、それでも是非テストが実現してほしいと願っている」
「チームも同じ気持ちでいるし、環境も含めてすべてが異なるのでそうした機会が必要なんだ。コモドアとマスタングではエルゴノミクス(システムの構造や設計/人間工学)が異なり、コクピットから見える視覚的な違いもあるだろう」
「さらにエアロダイナミクスも違い、エンジンのマッピングと出力特性も違い、それによってドライビングも大きく違ってくると思う。そう、大きな違いが山ほどあるけど、僕自身はそうした変化への適応がかなり得意なタイプだと思っている」
そのためにも、コートニーは新たなレースエンジニアとなるブレンダン・ホーガンをはじめとするTickfordのレースチームと良好な関係を築くことが、2020年シーズンに向け重要なポイントになると指摘する。
「ビジネスであれ何であれ、機会を最大限に活かすための重要なポイントは人だ。だから、人との関係をどう築くかがおそらく最大の焦点になるだろう。個人的な関係の成熟は、エンジニアリング面の学習プロセス全体の速度を速めるからね」
しかし、現時点でまだチームメンバーとの面会は果たせておらず、当面はファクトリーとのオンライン・ミーティングで人間関係を構築するところから始めることになる。
「そう、今のところ直接会って話をする機会には恵まれていない。それが許されるまではね。今はクルーの全員が休暇中だが、6月になれば全員が揃うことになる。そこからは“Zoom会議”も熱を帯びてくるだろう。僕らはシーズン再開までのリード期間を、可能な限りそうしてお互いの理解を深めていく努力を続けるつもりだ」
現在、VASCはeスポーツ・シリーズの『Supercars All Stars Eseries』を開催中だが、現実のチャンピオンシップは6月27~28日のシドニー・モータースポーツパークで再開される予定だ。