更新日: 2020.06.03 17:07
WTCR:シリーズ復帰のゼングー、eシリーズ第3戦復活勝者のベンス・ボルディズを起用へ
「我々Zengő Motorsportの使命は、ベンスのような若く才能のあるドライバーに機会を与えることだ。彼はすでにハンコック・レーサー・カップ(地元ハンガリーのスズキ・スイフト・ワンメイク)で自身の能力を証明しており、個人的に彼の潜在的なチャンピオンとしての資質を確信している」と起用の理由を語るのは、Zengő Motorsport代表のゾルターン・ゼングー。
そのボルティズは、大先輩のミケリスが育ったこのワンメイク・シリーズで複数の勝利を手にしたのち、2019年は国内ラリークロス選手権でもランキング2位を獲得するなど幅広い活躍を演じて来た。
「彼のWTCRデビューシーズンには大きな目標を課したりしない。チームとしては彼に多くの経験を積んでもらい、トラック上で可能な限りの走行距離を稼ぐとともに、もっともプロフェッショナルなツーリングカー・ドライバーたちから多くを学んで欲しい」と続けたゼングー代表。
22歳のボルティズはすでにチームの所有する旧型モデルでテストを開始しており、近日中にはセカンドドライバーのアナウンスと新型モデルの納入が実現する見込みだ。
「我々も彼に多くのテスト機会を与えたいし、エンジニアはこれまでに蓄積してきた“ギガバイト級”の膨大なデータを、彼の成長と学びのサポートとして活用したい」
「すでに丸1日のテストで30分のレースシミュレーションを8セッションこなし、結果はとても有望なものだった。そのタイムは彼が経験した中で最速の部類だったからね。それに私たちエンジニアのサポートを得て、いくつかのSim選手権を戦っているのも役に立っているだろう」
「チームのセカンドドライバーに関しても、ハンガリーのファンを驚かせる経験豊富で才能のあるドライバーと契約を結ぶところだ。彼、ベンスと、我々Zengő MotorsportはWTCRで大きな目標を達成できると信じている」