更新日: 2016.11.17 15:35
吉本&HubAuto、マカオに挑む。「フェラーリの利点を活かせば面白いことになる」
「僕はいつも何かチャレンジしていたいんですよね」と吉本。
「戦略的な難しさもある耐久レースを慣れ親しんだ仲間たちとやるのも面白いし、挑戦し甲斐もあるので好きですが、スプリントはスタートしたらドライバーがなんとかしないといけない。そういうレースが好きなんです」
そんな吉本&HubAutoのマカオ挑戦だが、RSファインのメンバーたちはスーパーGT第3戦/第8戦もてぎを終えてマカオに駆けつけ、メンテナンスにあたっている。ただ、S耐岡山後にパッキングし送ったたフェラーリ488 GT3だが、耐久で使えるパーツがこちらでは使えないものなどもあり、現在夜遅くまでマシンをマカオできちんと走れる仕様に変更する作業を続けている。吉本も自ら作業を手伝っていた。
チームの頑張りに応えるためにも、求められるのは世界の舞台での好結果。ただ、前述のとおり強力なワークス格が立ちふさがるはずだ。現実的に言えば、彼ら3〜4チームの一角に食い込むことができれば御の字だろう。
「過去のマカオでのGTレースの話とかも聞いていますが、やはりワークスは若干仕様が違うところもあったりしますし、最高速も違ったりする。まともに勝負しにいくと難しい部分もあります」と吉本も認識している様子。ただ、それでもなんとかワークス格を食ってやろうというのが、ファイター・吉本大樹という男だ。
「でも、2台参戦しているフェラーリの利点もあると思うので、そこをなんとか探し出したいですね。予選はまずクリアで走ること、それにフロントロウに並んでもスタートで抜かれることもありますし、山側では抜けないですしね。想定はできないですが、少しずつ上げていって、予選レースで前に行ければ決勝で面白いことになると思います」
「あとはつまらない事故に遭わないことですね。実は12月に次の挑戦もあるので、ここで壊してしまうとそこに出られなくなってしまいますから。昔、F3のときには102%、103%で走っていましたけど、101%くらいで留めておこうと思います(笑)」