更新日: 2021.02.24 19:13
クプラがETCR初年度の体制発表。エクストローム、ジェネに加えアズコナ起用へ
「まず最初に、このマシンは本当に素晴らし出来だと言わなければならないね。ヴェロスターN ETCRは本当に強力で、最初のラップからその走りの虜になった。それは“スーパー・クール”で魔法のような体験だったよ!」と、興奮気味に振り返ったTCRインターナショナル最後の王者でもあるベルネイ。
初の公式セッションを終えたクプラ陣営は、そのテスト終了後の2月22日に現地にも顔を見せていた24歳のアズコナ起用を発表し、初年度シーズンに向け3台体制で挑むことをアナウンスした。
2018年のルーキーシーズンにWTCR登竜門のTCRヨーロッパでタイトルを獲得するなど、目覚ましい活躍を演じて来たアズコナは、WTCR昇格以降の過去2シーズンはPWR Racing(PWRレーシング)、Zengo Motorsport(ゼングー・モータースポーツ)といずれも異なるチームからWTCRに参戦。それぞれクプラ・レオンTCRと新型クプラ・レオン・コンペティションTCRをドライブしてきた。
そのアズコナは、2020年も地元スペイン戦でクプラの新型モデルにWTCR初勝利をプレゼントしており、今後はエクストロームやジェネとともに、ETCRコンポーネントの初期の開発作業とマシンへの統合を託される。
「2021年もWTCRと組み合わせて、ともにタイトル争いを目指して戦っていきたいと思っている」と、まずはETCRでの参戦プログラムを決めたスペイン出身のアズコナ。
「昨年のWTCRに参戦したクプラ・レオン・コンペティションTCRとは大きく異なるマシンで、まったく新しい挑戦になるだろうね。でも、チャンピオンシップの開幕時に可能な限り準備を整えて、レースに挑めるよう努力したい。ジョルディやマティアスと一緒に、マシンの開発を続けていきたいと思っている」
WSCは今後も合同テストのプログラムを予定しており、次回は3月1~3日のイタリア・バレルンガを予定。その現場には、同じくETCRキットを搭載したアルファロメオ・ジュリアETCRの参加も見込まれている。