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投稿日: 2021.04.16 05:39
更新日: 2021.04.16 06:00

王者ディクソンに立ち向かうのは? 大物ルーキーも参戦のインディカーは2021年もハイレベルバトルが展開


海外レース他 | 王者ディクソンに立ち向かうのは? 大物ルーキーも参戦のインディカーは2021年もハイレベルバトルが展開

 上記の3チーム以外でも、佐藤琢磨とグレアム・レイホールを走らせるレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングは昨年のインディ500ウィナーであり、チームとしての全体的なレベルを着々と上げている。

 レイホール2世は4シーズン勝利がないが、ふたり揃って勝てるチームへ今シーズンはワンステップ上げることが目標だろう。

 インディカー参戦12年目となる佐藤琢磨。連覇を狙うインディ500では優勝候補の筆頭だ。

インディ500の連覇、そしてシリーズタイトルを目指す佐藤琢磨
インディ500の連覇、そしてシリーズタイトルを目指す佐藤琢磨

 昨年の勝ちっぷりは圧倒的だった。レースの大半をリードしたのはディクソンだったが、ゴール前のスピード、燃費の良さで相手に衝撃を与えての勝利となっていた。

 インディで琢磨のライバルとなるのは、そのディクソンとアンドレッティのロッシとハンター-レイ。ペンスキーのパジェノー、パワー、ニューガーデン。メイヤー・シャンク・レーシングで走るエリオ・カストロネベス、アロウ・マクラーレンSPから出場のファン・パブロ・モントーヤといったチャンピオンふたりも注目される。

 シュミット・ピーターソン・モータースポーツから体制変更したアロウ・マクラーレンSPは、昨年実力を急伸させたが、このオフにさらにステップアップを果たしたようだ。

 パトリシオ・オーワードはオフのテストでも速さを見せ続けていた。今季加入したフェリックス・ローセンクビストとのコンビ、将来有望な若手ふたりがどれだけ暴れてくれるのか、楽しみだ。

 さらに、エド・カーペンター・レーシングは昨年度ルーキー・オブ・ザ・イヤーのオランダ人ドライバーでまだ20歳のリナス・ヴィーケイの成長にも期待したい。

 インディ500ではエド・カーペンター、コナー・デイリーも速いだろう。デイリーは去年実力を伸ばしたドライバーのひとりで、ロード&ストリートでも上位で戦えるところを見せていた。

 セバスチャン・ブルデーをフルシーズンで起用するAJ・フォイト・レーシングも上位を戦うレースが何戦かで見られそうだ。

 デイル・コイン・レーシングもチーム規模は小さいながらコンスタントに速さを発揮してきており、今年はドライバーラインアップが全面入れ替えになるが、F1経験豊富なロマン・グロージャンのインディカー参戦はおおいに楽しみな存在だ。

 彼はロードコースとストリートだけの出場。オーバルにはピエトロ・フィッティパルディが起用される。

 開幕戦のホンダ・グランプリ・オブ・アラバマ(バーバー・モータースポーツ・パーク)は、大物ルーキーとなるグロージャンとジミー・ジョンソンのデビュー戦になる。二種類のタイヤを使いこなしての予選の戦いぶり、ピットストップを複数回行なう決勝レースでの走り、そしてチームメイトたちとのパフォーマンス比較など、注目したい。

F1からインディカーに転向しロード/ストリートレースに挑むロマン・グロージャン
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オーストラリア・スーパーカーシリーズの王者スコット・マクラフラン
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