更新日: 2021.06.23 20:28
開幕戦から大きく前進。岩佐歩夢、全3レースで入賞「上位を走ったからこそ学ぶものが多かった」/FIA-F3第2戦
レース2は9位入賞。そして日曜日のレース3は、通常グリッドの8番手からスタートした。直前から雨が降り出し、ウェット路面でのレースとなった。
岩佐:雨自体は去年のフランスF4でもここで経験しいてたので、そんなに心配はしていませんでした。とはいえセットアップをどう変更するか、エンジニアはかなり悩んでいて、こういう状況ではとにかく走ってみないとわからない。僕自身はあまり心配せずに、レースに臨みました。
スタート自体はトラクションがかからずに何台かにかわされたのですが、何とか順位を戻して、そこからは自分のドライビングで状況に対応していくしかなかったですね。その後無線で「雨が止んだ」と情報が入って、そこからはタイヤを冷やしながら周回を続けました。
でも終盤の約3周は、完全にタイヤが死んでいました。そこは前後のクルマも同じだったようで、間隔はほとんど変わりませんでした。ただそんな状況でも、ドライビングで何とかできたんじゃないかなという思いはあります。チームメイトふたりも、けっこういいペースで走っていたようです。
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レース3ではオーバーヒート気味のレインタイヤに苦しみながらも、後半13周目にアレキサンダー・スモリヤー(ARTグランプリ)をオーバーテイク。7位でレース3を終えた。フランスでの3レースは、8位、9位、7位。上位入賞こそならなかったが、全レースでポイントを獲得し、選手権では暫定12位につけた。
──開幕戦3レースに比べて、今回は前進できた手応えはありましたか。
岩佐:はい。F3初めての雨ももちろんですが、レース1、2で上位を走ったからこそ学べるものがすごくあったなと感じました。
──具体的にはクルマのことでしょうか? あるいは自分のドライビングですか?
岩佐:あらゆる面で得たものがありましたけれど、なかでも自分のドライビングですね。開幕戦で見えた課題も、今回いろいろ改善できた手応えはあります。ただこの週末、新たな課題が走れば走るほど出てきたし、まだ伸ばすべき部分は多いです。
──プレマなどの上位チームに比べて、足りない部分はどういうところでしょう?
岩佐:開幕戦では上位からレースができず、今回は上位陣と同じペースで走ったわけですけど、そのなかでもタイヤの保たせ方とか、競り合いをしてる時の背後のつき方とか、すごく勉強になったし、まだまだ改善の余地があると思いました。