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投稿日: 2021.08.21 07:20
更新日: 2021.08.20 14:39

土曜制圧の2019年王者ルノーに対し、トヨタ・カローラが逆襲の勝利。選手権首位を奪還/STC2000第7戦


海外レース他 | 土曜制圧の2019年王者ルノーに対し、トヨタ・カローラが逆襲の勝利。選手権首位を奪還/STC2000第7戦

 2016年王者のシボレーを抑え、首位のルノーを猛追したチャンピオンのカローラは、素晴らしいリズムを刻みながら徐々にギャップを縮めると、メインストレートで今季から導入の“プッシュ・トゥ・パス”を使用した攻防を繰り広げ、幾度かのトライを経て高速バトルを制し首位浮上に成功。

 しかし、ここで諦めないペーニャもスリップストリームを活用して追い縋り、リードを取り戻すため再三の攻撃を仕掛けるも、エクストラパワーを防御に活用したロッシへの反撃は実らず。王者ロッシはシリーズ通算(TC2000時代も含む)600戦目の記念すべき節目で優勝を手にし、キャリア通算42勝目をマーク。2位ペーニャ、3位にカナピノが並ぶ実力者たちの表彰台となった。

「週末のパフォーマンスは期待していたほどではなかったが、予想外の勝利を収められてうれしいよ」と、喜びを語ったロッシ。

「金曜は貧弱なタイムしか記録できずトップからは遠く離れていたし、土曜はこの高速トラックでポールから0.5秒も遅れていた。セットアップを調整して後戻りすることもあるけれど、今回のすべての大きな変更は僕らに利益をもたらした。エンジニアのディエゴ・ブルーナとチーム全体に感謝したい」

 この週末の結果により、選手権首位で臨んでいたプーマ・エナジー・ホンダ・レーシングの2冠王者ファクンド・アルドゥソ(ホンダ・シビックSTC2000)は土曜6位、日曜7位に終わりポイントリーダーの座から陥落。107点としたロッシが首位を奪還し、4点差でペーニャ、7点差アルドゥソの続くトップ3となっている。

 続くSTC2000第8戦は9月3~5日の週末にブエノスアイレスのF1トラック、オスカー・ファン・ガルベスに戻っての200kmレースが予定されており、各陣営ともドライバー交代を伴う長距離戦に向けゲストドライバーの起用を必要とする。TGRのエースであるロッシは、この1戦に向け「渡航制限の緩和次第」としながらも、かつてのWTCC世界ツーリングカー選手権でシリーズ3連覇を達成している地元の英雄、ホセ-マリア・ロペスの招聘を予定している。

選手権首位で臨んでいたPuma Energy Honda Racing(プーマ・エナジー・ホンダ・レーシング)の2冠王者ファクンド・アルドゥソ(ホンダ・シビックSTC2000)は土曜6位、日曜7位に終わる
日曜のスタートでは、5番グリッド発進だったロッシが2番手にジャンプアップする抜群のダッシュを決める
「バトルでは接触があり、僕のマシンが大きくスライドしたが、彼とはフェアな勝負ができた」と勝者ロッシ


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