更新日: 2022.12.21 16:09
トニー・カナーンは3年目、ネルソン・ピケJr.は移籍、マティアス・ロッシは古巣復帰へ/SCB
一方、電撃的フル参戦から3シーズン目を迎えるカナーンは、チームとの契約更新を発表し、引き続きフルタイムスポーツが用意するトヨタ・カローラのステアリングを握ることが決まった。
「インディカーを含め、僕のキャリアで10年以上を一緒に過ごしてきたテキサコのブランドと、真にプロフェッショナルなフルタイムスポーツのメンバーとともに、こうして3年目を迎えることができて、とても感謝している」と語った2013年のインディ500ウイナー。
「この継続性は、ストックカーのような競争の激しいカテゴリーでは非常に重要だし、彼らが僕自身を、そして僕がこのチームをどれだけ信じているかを現している。早めに到着したこの素晴らしいクリスマスプレゼントにとても満足しているし、僕らはともに仕事を続け、来季こそ素晴らしいチャンピオンシップを手に入れることができるはずさ!」
そして“越境”フル参戦2年目の2022年は、ヴェロチッタとインテルラゴスでの2勝に加え、年間7度の表彰台を数えたロッシも、引き続き「ブラジルで最も成功を収めた海外ドライバー」の肩書きとともにストックカーのグリッドに並び、デビュー時に所属したチームへと復帰してTGRカラーのマシンをドライブする。
「僕のためにストックカーへの扉を開いてくれたチームであるフルタイムスポーツに戻ることができてうれしいよ」と、2022年はランキング4位を獲得したロッシ。「今季ルーベンス(・バリチェロ)がタイトルを獲得したように、チーム構成はシリーズで最も印象的なもののひとつであり、トラックでのパフォーマンスは壮観と言うほかないね。この約2年ぶりの復帰が勝利を手繰り寄せ、チーム全員にさらに良い時間をもたらしてくれることを願っている」
そのロッシが所属していたA.マティス・フォーゲルは、2021年王者としてタイトル防衛を目指したガブリエル・カサグランデ(A.マティス・フォーゲル/シボレー・クルーズ)と、ロッシの117号車TGRトヨタ・カローラの2台体制というマニュファクチャラーをまたいだ変則構成となっていたが、今回のロッシ離脱を機にシボレー陣営へと回帰。アルゼンチン出身ドライバーの後釜には、2019〜2020年にもチームに所属したブラジリア出身のルーカス・フォレスティの起用が決まった。
そしてA.マティス・フォーゲルの“トヨタ版”とも言うべき強豪イピランガ・レーシングは、2020年以来のチーム体制を維持し、今季も勝利とW表彰台も獲得したチアゴ・カミーロとセザール・ラモスの強力な布陣の継続をアナウンスしている。