更新日: 2023.01.17 14:53
2014年王者で最年長47歳のケビン・ハーヴィック、2023年限りでの現役引退を表明/NASCAR
そのハーヴィックはNASCARの3つの主要シリーズすべてで勝利を挙げ、エクスフィニティでは2001年と2006年、そして最高峰カップでは2014年にシリーズチャンピオンを獲得。昇格時から13年間所属したリチャード・チルドレス・レーシングでは通算23勝と、2007年にはデイトナ500制覇も成し遂げ、移籍直後にタイトルの栄冠をもたらしたスチュワート・ハース・レーシングでは通算37勝を挙げるとともに、昨季の2勝で自身通算60勝に到達。2023年はその集大成としてキャリア23年目のシーズンを迎える。
「ロドニーと僕は、レースに関する限り非常に似たようなバックボーンを持つ同世代だ」と、自身のクルーチーフであるロドニー・チルダーズについて語るハーヴィック。
「でも彼は非常に落ち着いていて、クールで静か。一方の僕はやや乱暴で、興奮に満ちているという点で、この組み合わせは正反対でもあるんだ(笑)。でもお互いをよく知るこのペアリングだからこそ、相互に尊敬の念をもたらした。僕らはよくコミュニケーションを取り、それが良いペアリングを作れる理由でもある」
「自分が間違っているとき。自分が間違っていることを理解し、それを乗り越えていく必要がある。誰かの気持ちを傷つけたり、誰かに指を刺したりしないようにすることこそが、チームを機能させた要因なんだ」
こうして今季限りでその華々しいキャリアの幕を閉じる決断を下したハーヴィックに対し、チーム共同オーナーであり、かつてのライバルでもあったトニー・スチュワートも、すでに「このチームに不可欠な要素」となった盟友に最大限の敬意を示した。
「ケビンとは長い間、トラック上で激しい争いを繰り広げてきたが、ついに彼を我々のレースチームに迎え入れたときの興奮は今でも忘れない」と、カップで3回のチャンピオン獲得経験を持つスチュワート。
「ケビンは信じられないほど信頼性が高く、一貫性があり、つねにより良いものを目指してトラックで計算している。それこそがチームメイトに求められるものだ。彼は成功するために何が必要かを知っており、その勝利への意志がチーム全体の士気を高めてくれた」
「今季、ケビンにはすべてのラップを味わい、地獄のように競争し、そのすべての瞬間を取り入れて欲しい。スチュワート・ハース・レーシングのメンバー全員が、彼のことを信じられないほど誇りに思っており、その最後のシーズンを彼のキャリアでも最高のシーズンにしたいと思っている」