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投稿日: 2009.11.24 00:00
更新日: 2018.02.23 11:01

【トヨタモータースポーツニュース】NASCAR NATIONWIDE SERIES ネイションワイド・シリーズでトヨタがタイトル完全制覇!


NASCAR NATIONWIDE SERIES
第35戦 Ford 300
開催日:11月21日

ネイションワイド・シリーズでトヨタがタイトル完全制覇!
カイル・ブッシュが最終戦を制し、初のチャンピオン獲得

 11月21日(土)、2009年シーズンのNASCARネイションワイド・シリーズ最終戦となる第35戦「Ford 300」がホームステッド・マイアミ・スピードウェイで開催された。
 タイトル争いは最終戦まで持ち越されたが、首位のKy.ブッシュと2位以下は大きな差が付いており、Ky.ブッシュは無事に決勝のスタートを切れば、タイトルが確定するという状況で最終戦に臨んだ。

 21日(土)午前11時35分から予選が行われ、ジョーイ・ロガーノが4番手、Ky.ブッシュが5番手、デニー・ハムリンが6番手とジョー・ギブス・レーシングの3台が並び、スコット・スピードが9番手グリッドを確保。9台の“トヨタ カムリ”が決勝レースへと進んだ。

 午後4時47分に1.5マイルオーバルを200周(300マイル:約480km)して競われる決勝レースがスタート。5番手グリッドのKy.ブッシュが好スタートで一気に2位にジャンプアップ。ポールポジションのカール・エドワーズ(フォード)を追うと、13周目にはこれをパスし、首位に立った。
 ハムリンは序盤トップ10圏内を走行していたが、34周目に前を走るブラッド・ケセロウスキー(シボレー)と接触し、ケセロウスキーがスピン。この接触でハムリンはピットインペナルティを科され、周回遅れの35位へと後退してしまった。
 Ky.ブッシュはジェフ・バートン(シボレー)、エドワーズと三つ巴での首位争いを展開。ロガーノ、スコット・スピード、デイビッド・ロイティマン、ジェイソン・リフラーもトップ10圏内を走行し、また、ハムリンも5度目のイエローコーション時に“ラッキー・ドッグ”(コーション発生時周回遅れの最上位が首位と同一周回に戻れる措置)を得ると一気にポジションアップ。再び上位争いに加わった。
 162周目、6度目のイエローコーションからの再スタートとなり、8番手につけていたKy.ブッシュが絶妙なダッシュで一気に順位を上げ、165周目にエドワーズをかわして首位に立った。
 その後、後続との差を拡げていったKy.ブッシュは、10周あまりを残しての、7度目のイエローコーションからの再スタートも上手く決め、首位の座を譲ることなくトップでチェッカー。自身キャリア初となるNASCARトップ3カテゴリーでのタイトル獲得を、勝利で飾った。トヨタにとっても、2007年のシリーズ参戦以来、初のドライバーズタイトル獲得となった。
 ロガーノが4位、ハムリンが5位、ロイティマンが6位、スピードが9位と、“トヨタ カムリ”は5台がトップ10フィニッシュを果たし、トヨタのネイションワイド・シリーズ初ドライバーズタイトル獲得に華を添えた。
 トヨタは、既に決めているマニュファクチャラータイトルに加え、Ky.ブッシュのドライバーポイント、 18号車のオーナーポイントでもチャンピオンを獲得。2009年のネイションワイド・シリーズを完全制覇することとなった。

 来シーズンのNASCARネイションワイド・シリーズは2月13日(土)、デイトナ・インターナショナル・スピードウェイで開幕戦が行われる。

ドライバー カイル・ブッシュ:
「確かにタフなレースだった。レースの間は、長時間ベストなレースカーではなかった。全てのクルーが素晴らしい仕事をしてくれた。その結果が、タイトル獲得であり、今日の勝利だ。終盤の再スタートでライバル勢をパスし、首位に立つことができた。最後のコーションが出たときには、カール(・エドワーズ)も私がしたのと同じようにアタックしてきた。心配だったが彼は私をかわすまでには至らなかった。タイトルを獲得できたというのは、私にとって非常に大きなことだ。まだ実感が湧かない。恐らく数日はかかるだろう。素晴らしい一年だった。チームの全てのメンバーに賛辞を送りたい。我々の“トヨタ カムリ”は信じられないほど速かったが、それは彼らの多大な努力によるものだ。本当に力強いシーズンを送ることができた。我々はかろうじて幸運に恵まれたというわけではない。勝つべくして勝ったのだ」

第35戦 Ford 300 決勝結果
順位 予選 No. ドライバー名 車種 周回
1 5 18 カイル・ブッシュ トヨタ カムリ 200
2 1 60 カール・エドワーズ フォード 200
3 3 29 ジェフ・バートン シボレー 200
4 4 20 ジョーイ・ロガーノ トヨタ カムリ 200
5 6 11 デニー・ハムリン トヨタ カムリ 200
6 11 32 デイビッド・ロイティマン トヨタ カムリ 200
9 9 99 スコット・スピード トヨタ カムリ 200
18 14 38 ジェイソン・リフラー トヨタ カムリ 200
21 42 15 マイケル・アネット トヨタ カムリ 199
32 32 10 ジャスティン・マークス トヨタ カムリ 196
37 36 47 チェイス・ミラー トヨタ カムリ 26
 観客数(主催者発表): 48,000人

選手権 ポイント表
ドライバーズポイント
順位 ドライバー名 メーカー ポイント
1 カイル・ブッシュ トヨタ 5682
2 カール・エドワーズ フォード 5472
3 ブラッド・ケセロウスキー シボレー 5364
4 ジェイソン・リフラー トヨタ 4540
5 マイク・ブリス トヨタ 4075
10 マイケル・アネット トヨタ 3598
13 マイケル・マクドウェル トヨタ 3449
14 ジョーイ・ロガーノ トヨタ 3371
20 ブライアン・ヴィッカーズ トヨタ 2403
21 スコット・レガセイ・Jr. トヨタ 2194
27 デイビッド・ロイティマン トヨタ 1807
32 トレヴァー・バイン トヨタ 1648
34 スコット・スピード トヨタ 1591
47 リード・ソレンソン トヨタ 1059
48 ケリー・バイアス トヨタ 1053
49 バーニー・レマー トヨタ 957
52 ブラッド・コールマン トヨタ 873
55 デイビッド・グリーン トヨタ 807
60 デニー・ハムリン トヨタ 729
64 ブライアン・スコット トヨタ 664
65 マイケル・ウォルトリップ トヨタ 661
71 ケイシー・ケイン トヨタ 562
74 チェイス・ミラー トヨタ 442
77 マーコス・アンブローズ トヨタ 375
78 ジャスティン・マークス トヨタ 368
83 マーク・デイヴィス トヨタ 307
93 コールマン・プレスリー トヨタ 215
99 チャド・ブラウント トヨタ 190
105 アンドリュー・レンジャー トヨタ 170
107 ジャック・ヴィルヌーヴ トヨタ 165
108 パトリック・カーペンティア トヨタ 161
111 ブライアン・アイクラー トヨタ 152
122 ロビー・ゴードン トヨタ 121
124 マット・ディベネデット トヨタ 121
125 ジャスティン・ロフトン トヨタ 115
126 エリオット・サドラー トヨタ 109
150 ドニー・リア トヨタ 34

マニュファクチャラーズポイント
順位 メーカー ポイント
1 トヨタ 242
2 シボレー 215
3 フォード 205
4 ダッジ 108


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