更新日: 2018.02.15 12:35
【トヨタF1】F1第1戦オーストラリアGP フリー走行初日
2009年3月27日(金)オーストラリア/アルバート・パーク
パナソニック・トヨタ・レーシングは、暖かく日当たりの良い午後に、メルボルンのアルバート・パークで第1戦オーストラリアGPのフリー走行を行い、2009年のF1シーズンをスタートさせた。気温18-19℃、路面温度25-33℃を計測する中、ヤルノ・トゥルーリとティモ・グロックは2回に渡って行われる90分のフリー走行でTF109のテストを行った。今シーズン初めてコースに出たトヨタのドライバーは、ヤルノだった。ヤルノがピットを出てすぐにティモも走行を行い、2台は何の問題もないままセットアップの評価を終えた。今日の早い時間帯でメカニカルと空力のセットアップ作業を続けている間に試したミディアム・コンパウンドに加えて、フリー走行2回目では、両ドライバー共にブリヂストン・ポテンザのスーパー・ソフト・タイヤを試す機会が与えられた。両ドライバー共に忙しいスティントをこなし、最終的に2台揃ってトップ6に入るタイムを出し1日を終えた。
ヤルノ・トゥルーリ : カー・ナンバー 9 シャシー : TF109/04
フリー走行1回目:12番手 1分28秒142(トップと1.455秒差) 21周
フリー走行2回目:3番手 1分26秒350(トップと0.297秒差) 42周
「かなり多くの周回数をこなしつつ、たくさんの作業があったから、とても大変な一日だった。我々はタイヤを理解して、適切なセットアップを見つけるためにかなり一生懸命作業を行ったが、決して簡単なことではない。車のバランスにはまだ完全に満足はしていない。タイミング・シートを見ると我々の状況は良く見えるけど、クルマは完璧な状態には至っていないんだ。今は、明日の一番大事な時に向けて、セットアップとバランスを改良するために作業しなければならない。それはさておき、レースの週末の空気と興奮をハンドルの後ろで感じているのが好きなので、グランプリに戻って来られて大変うれしい。これが、私の生きがいなんだ。」
ティモ・グロック : カー・ナンバー10 シャシー : TF109/03
フリー走行1回目:8番手 1分27秒710(トップと1.023秒差) 24周
フリー走行2回目:6番手 1分26秒443(トップと0.390秒差) 42周
「結果的には、今日に関しては満足しているけれど、1回目のセッションは2回目のセッションより良かったと言わなければならない。 1回目のセッションの時に、クルマから良い手応えを感じて、順調に進んでいたのだけど、その後、問題をいくつか抱え、ロングランでは安定しないこともあった。 クルマの動きがセッションの間で変化しているように思えたから、それがなぜ起こったかを理解するためにデータを見なければならない。だから、やらなければならない仕事がまだいくつかあるけれど、それがフリー走行の目的だからね。明日の予選の前に、クルマのセットアップに一生懸命取り組むつもりだ。」
ディーター・ガス : チーフエンジニア レース&テスト
「今日は実りある一日だった。コースの評価に関しては、昨年と比べると異なるが、それは多分、フリー走行の開始時間が遅かったことによるものだろう。いつものように、最初は路面が汚れていたためにグリップに影響が出たが、2回目のセッションのある段階で、汚れが取れ始めたように思えた。我々がフォローしなければならない大きな問題は、タイヤに関することだ。何故ならば、動作が我々の予測したものとは少々異なっていたためである。しかし、それは別として、両方のクルマにとって今日はとても順調な一日だった。重要な問題は何もなかったので、かなり多くの周回数をこなし、すべてのプログラムを行い、セットアップ作業をしてタイヤを学ぶことができた。相対的なパフォーマンスを判断するのは難しいが、我々はかなり競争力があるように見える。まだ金曜日なので、レースまでに、ロングランのパフォーマンスを向上させることに焦点を合わせるつもりである。」