更新日: 2018.02.15 13:57
【トヨタF1】F1第9戦ドイツGP チームとティモ・グロックのホームレースで上位を狙う
2009年F1第9戦ドイツGP
チームとティモ・グロックのホームレースで上位を狙う
2009年7月6日(月)
日時:7月12日(日)日本時間午後9時
第9戦 (全17戦)
開催地:ニュルブルクリンク
距離:5.148 km (60周)
最速ラップタイム: 1分29秒468(2004)
歴史:最初のドイツGPは1926年に行われ、F1世界選手権は1951年にカレンダーに加わって以来、1955年、1960年、2007年を除き毎年、開催されている。ほとんどのドイツGPはホッケンハイム(31回)で行われ、それ以外では、アヴス(1回)、ニュルブルクリンク(23回)となっている。
ドイツ・ケルンに本拠地を置くパナソニック・トヨタ・レーシングは今週末、ニュルブルクリンクで開催されるドイツGPに向け、ほんの少し南下する。1951年の初開催以来、37回に渡りF1に使われ、最近ではヨーロッパGPの開催地となった伝説のサーキットと、チームのテクニカル・センターの距離は、たったの約80キロメートル。トヨタは、ニュルブルクリンクでの予選で、好成績を記録し、参戦した過去6回すべての予選で、少なくとも1台がトップ10に入っている。しかし、ポイント獲得は2005年ヤルノ・トゥルーリが8位でフィニッシュした時の1回のみに留まる。チームは、ドイツGPのレースに向けたTF109のアップグレードにより、2台とも高ポイントでフィニッシュすることを狙う。シルバーストーンで行われたイギリスGPでは、トップ8に再び入り、チームは過去8戦中6レースでポイントをあげ、シーズン半ばを迎える中、コンストラクターズ選手権3位を堅守している。ドイツ人のティモ・グロックにとっても、地元レースとなるドイツGP。グロックは、パナソニックがドイツで実施したヘルメット・デザイン・コンテストの優勝者で、ドイツの小学生が考えたイラストが描かれた特別なヘルメットを着用する。
ヤルノ・トゥルーリ : カーナンバー9
「ニュルブルクリンクは有名なモータースポーツのサーキット。そこを訪れ、古いニュルブルクリンク北コースを見ることは素晴らしい。現在GPで使われているコースは、北コースほどとは言えないが、挑戦しがいがある。現在のコースは、私が熟知し、何度か良い経験もあり、特に1999年は、F1で初の表彰台を果たした。私はいつも楽観的で、初めての表彰台から10年後の今年、また、表彰台を目指して戦うことを嬉しく思う。シルバーストーンの決勝は、スタートが上手く行かず、フラストレーションがたまったが、予選では、私たちの競争力が高いことを示せたので、今週末のレースにも期待が持てる。サーキットからわずか1時間以内の場所にファクトリーを持つので、チームにとってドイツGPは重要であり、今週末は良い結果を残そうと、一層の盛り上がりを感じる。皆が、大いにサポートをしてくれると思うが、全員が待ち望んでいるような結果を出したい」
ティモ・グロック : カーナンバー10
「ニュルブルクリンクは、私の地元のサーキット。F1カーで走るのは初めてなので、とても興奮している。現在のコースは、昔ながらの特別な北コースとは明らかに別物。最近、北コースをトヨタ・オーリスで走り、とても楽しかったが、いわゆる近代的なF1サーキットとは全く違う。今のニュルブルクリンクを気に入っており、ドイツでレースをしながら育った私には、とても親しみ深いトラックだ。実際、私が参加した最初のF1のレースは、2000年のニュルブルクリンクで、サポートレースの1つに出場した。だから、今週末のドイツGPでは、特別な感情が沸くと思う。シーズンも半分を折り返しとは、その早さに驚いている。今のところ、上手く行ったレースがいくつかあり、上位でかなり戦えていることには満足だ。今週末も同じく、上位で戦うチャンス。レースが待ち遠しい」
パスカル・バセロン : シャシー部門シニア・ゼネラル・マネージャー
「F1カーにとって、ニュルブルクリンクは、平均的なレベルの空力で、タイヤへの厳しさも平均的、かつブレーキ、サスペンションやエンジンへのストレスも特にないコースだ。山脈に近いトラックのため、運が悪いと、低い気温と雨に見舞われるので、一番の懸念は、天候と、タイヤの温まり具合。2007年以来、ニュルブルクリンクでレースをしていないが、コース設計は変わっていないため、変更点は空力とスリックタイヤで、それ以外のデータは今でも活用できるだろう。イギリスGPは思うようには行かなかったが、予選のパフォーマンスも、決勝時、渋滞を抜けたときのティモのペースも、期待が持てるものだった。今週末は、更に好成績を狙いたい」