更新日: 2018.02.23 10:46
【日産自動車】バーチャル出身のレーシングドライバーが待望の初勝利 – ヨーロッパGT4選手権第5戦 –
バーチャル出身のレーシングドライバーが待望の初勝利
GTアカデミー出身のルーカス・オルドネスが優勝
- 2009ヨーロッパGT4選手権第5戦レースレポート -
8月23日 ゾルダー(ベルギー)
世界で初めて、バーチャル(ゲーム)の世界から実際のレーシングドライバーとなったルーカス・オルドネス(スペイン)が、ベルギーのゾルダーサーキットで行われた「GT4ユーロカップ」レースで、初優勝を遂げた。日産/プレイステーション®の新人ドライバー発掘プログラム「GTアカデミー2008」の勝者であるオルドネスは、プレイステーション日産チームから、今シーズンGT4カップへの参戦機会を与えられた。ポルシェ、アストンマーチン、マセラティなどを駆るベテラン勢を相手に、オルドネスは現実のレース参戦の初シーズンで早くもポディウムの頂点に立った。
オルドネスは、日産フェアレディZ(欧州名350Z)を駆るチームメイト、アレックス・バンカム(英国)と共にこのレースに出走。4番手グリッドからスタートしたが、最初の周回でバンカムが首位に浮上、周回毎に後続を引き離していった。その後、交替したオルドネスも、成長著しい若手に洗礼を浴びせるベテラン勢を相手に、10秒の差を死守。日産コンビは、アストンマーチンを抑えて優勝。3位には、マセラティが入った。
同イベントの第2レースでは、3位につけていたオルドネスがリタイア。失意のオルドネスとバンカムではあったが、それでも選手権争いでは、ヨーロッパGT4カップ1イベント(2レース)を残した時点で2位争いに残っている。
オルドネスは、全てが順調ではなかったことを認め「アレックス(・バンカム)が絶好のお膳立てをしてくれたので、それに応えようというプレッシャーがかかり、厳しいレースだった。チームは、無線でアドバイスをしてくれたので、それに従って差を維持できただけなんだ」と語った。とはいえ、自身の初勝利に喜びを見せ、「本当にうれしい勝利だよ。チームにとっても最高の結果だし、GTアカデミーや僕に対する信用を裏付ける成果をあげる事ができた」と続けた。
昨年のGT4では何度も優勝を重ねているバンカムも、「もう夢心地だ。本当に勝利を待ち望んでいたよ。今年はずっと速さを見せてきていたが、ついに初勝利を手にした。次のポルトガルも楽しみだよ」と喜びを語る。バンカムとオルドネスのチームボスであるボブ・ネビルも、この壮大な目標に尽力してきた一人。「今年はあと一歩のところで何度か優勝を逃したが、やっと真の力を結果に結びつける事ができた。しかし我々の目標は、あくまでも選手権での2位獲得。これが達成されれば、プレイステーションのプレーヤーが1年でTVの前から選手権争いに絡むレーサーになれるということを、誰にでも胸を張って知らしめることが出来る」
詳しくは日産モータースポーツwebをご覧ください。 www.nissan-motorsports.com