ル・マン/WECニュース

投稿日: 2012.06.05 00:00
更新日: 2018.02.16 09:27

アウディ、ル・マン24時間レースへの準備整う


2012/06/05
アウディ、ルマン24時間レースへの準備整う

【ルマン24時間レース公開テスト:サルテサーキット(フランス)】

□ Audi R18 ultraとAudi R18 e-tron quattroが、ルマン初登場
□ 総計11名のドライバーがテストを実施
□ ラップタイムの上位3位をアウディ勢が独占

 ルマン24時間レース開催まで残り2週間となった6月3日に実施された公開テスト走行にて、アウディは数多くのデータを収集しながら最終準備を調えました。この日のトップタイムは、アウディ初のディーゼルハイブリッドスポーツカーが記録。ゼッケン2号車のAudi R18 e-tron quattroをドライブしたアラン マクニッシュが、この日のサルテサーキット最速ドライバーとなりました。

 アウディ スポーツ チームヨーストは年に1度しかないルマンのテストデイを、最大限有効に活用しました。それぞれ各2台のAudi R18 e-tron quattroとAudi R18 ultraは全車合計で4,497kmを走破し、公道を利用したルマンのコースに合わせたマシンセットを行いました。サスペンションやエアロダイナミクスの調整、タイヤテスト、燃料消費量の実証試験などを通じてエンジニアは数多くの貴重なデータを収集することが出来ました。13.629kmという長いコースでは、部分的に降る雨が路面コンディションを目まぐるしく変化させていました。

 アウディのファクトリードライバーの中で、1人だけルマン24時間レースへの出場経験が無かったマルコ ボナノミは、今回のテストでゼッケン4号車のAudi R18 ultraで、初出場ドライバーに義務付けられている最低周回数10ラップを超える距離を走り込みました。

 この日の最速ラップ3分25秒927は、アラン マクニッシュによってマークされましたが、彼が駆るゼッケン1号車の走行は走行枠終了1時間前、早めに終了することになりました。アウディはこの日、最速ラップの1,2,3,6位を獲得しただけでなく、数多くの貴重なデータを収集したことで非常に充実したテストを完了し、レース本番に向けて万全の準備を調えました。

【アウディチーム首脳/ドライバーのコメント】
ディエター ガス(アウディレース部門代表)
これから2週間で始まるレース本番に向けて、有効かつ重要なデータを数多く収集することが出来ました。ウインターテスト、スパでのレース、そして今日の結果を考え合わせ、我々の準備は非常に良い方向で進んでいると考えています。今日はすべてが完璧であったわけではなく、午前中には各種の調整のためにテストを中断せざるを得ない状況もありました。その一方で、ようやく最大のライバルであるトヨタのマシン出会うことができました。とにかく、チームスタッフは期待通りの働きが出来、マシンの速さも充分であることが分かりましたので、本番では非常に楽しいレースを展開出来ると考えています。

【ルマン24時間レース公開テスト:上位結果】

1.カペロ/クリステンセン/マクニッシュ
(Audi R18 e-tron quattro)   3m25.927s
2. ファスラー/ロッテラー/トレルイエ  
(Audi R18 e-tron quattro) 3m26.468s
3. デュマス/デュバル/ゲーネ        
(Audi R18 ultra)\t 3m26.561s
4. ウルツ/ラピエール/中嶋/ブエミ
(Toyota) \t 3m27.204s
5. デビッドソン/ブエミ/サラザン/中嶋
(Toyota) 3m28.298s
6. ボナノミ/ジャービス
(Audi R18 ultra)\t 3m28.765s
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