更新日: 2018.02.16 09:41
トヨタTS030「着実かつ満足行くスタート」を切る
ル・マン24時間レースでの苛酷な戦いがスタート。
2時間経過時点でトヨタ・レーシングのTS030 HYBRIDは4位、5位
2012年6月16日(土) 現地レポートNo.1
6月16日(土)フランスのサルト・サーキットで、記念すべき第80回ル・マン24時間レースの決勝レースがスタートした。
サーキット周辺は朝から雨に見舞われ、決勝レースを前に行われた午前9時からのウォームアップランはウェットでの走行となった。しかし、午後には雨は止み、路面は乾いて完全なドライコンディションでル・マン24時間レースの決勝スタートを迎えることとなった。
午後3時、トヨタ自動車の内山田竹志副会長によって振り下ろされたスタートフラッグを合図に、長く苛酷な24時間レースへのスタートが切られた。
3番手グリッドの#8はステファン・サラザン、5番手グリッドの#7はアレックス・ブルツがスタートドライバーを担当。予定通り、2度の給油ピットインを経て、3度目のピットインで#7はニコラス・ラピエール、#8はセバスチャン・ブエミにドライバー交代。THS-R(TOYOTA HYBRID System – Racing)の加速力を活かした走りで、2時間経過時点で#7が4位、#8が5位につけ、順調に周回を重ねている。
木下美明 トヨタ・レーシング チーム代表:
着実かつ満足行くスタートを切ることができた。ピットクルーの作業も順調で、デビューレースでのハイブリッドパワーを活かした健闘に満足している。
#7:(アレックス・ブルツ/ニコラス・ラピエール/中嶋一貴)
グリッド:予選5番手
1時間経過時点(ブルツ):3位(トップと44秒655差)
2時間経過時点(ブルツ/ラピエール):4位(トップと2分28秒615差)
アレックス・ブルツ:
スタートは問題なかった。ステファン・サラザンの後方からパスすることができた。最初のピットストップの後は、上位勢と同じリズムで走行し、スタート直後に開いたギャップを保つ走りができた。スタート直後は若干ドライブが困難だったが、ピットのたびにバランスは改善していった。後は全開でプッシュした。
#8:(ステファン・サラザン/アンソニー・デビッドソン/セバスチャン・ブエミ)
グリッド:予選3番手
1時間経過時点(サラザン):4位(トップと50秒580差)
2時間経過時点(ブルツ/ラピエール):5位(トップと2分42秒705差)
ステファン・サラザン:
我々はサイド・バイ・サイドでのスタートを切らなくてはならないはずだが、スタートでは何台かのライバル車がそれを守らないので驚いた。1周目のTS030 HYBRIDは運転がやや難しかったが、周回を重ねるごとに改善され、ラップタイムも向上した。数多くの周回遅れの車両に、特に高速コーナーで阻まれることが多かったが、次の走行ではもっと良いペースで走れるはずだ。私が担当した最初の3スティントは順調で、今もそのペースを保って走行している。