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投稿日: 2011.05.02 00:00
更新日: 2018.02.16 02:07

ポルシェ、カレラGTを超える918スパイダーの予約を開始


918台限定のハイブリッドスーパースポーツカー

ポルシェ918スパイダーの予約受注を開始

ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区 代表取締役社長:黒坂 登志明)では、革新的なプラグインハイブリッドドライブを搭載したスーパースポーツカー、918スパイダーの予約受注を全国のポルシェ正規販売店にて5月13日(金)より開始いたします。
918台のみの生産となるこの2シーターは受注生産となるため、納車はオーダーの順番に基づいて行われます。 918スパイダーの生産は、2013年9月18日から開始される予定です。最終的な組み立てはシュトゥットガルト・ツッフェンハウゼンの工場において行われ、納車は2013年11月から開始される予定です。

ジュネーブモーターショー2010で公開されたコンセプトモデルに世界中のマーケットから寄せられた大きな反響を受けて、市販モデルの開発が急ピッチで進められています。918スパイダーは、その独創的なハイブリッドテクノロジーのおかげで、燃料消費量が100kmあたりわずか3リッター(NEDC)です。搭載されるV型8気筒エンジンは368kW(500PS)以上の最高出力を発生し、合計160kW(218PS)以上を発生する2つの電気モーターによってアシストされます。

カーボンファイバー強化プラスチック製のモノコックボディを持つこの2シーターのボディ構造は、カレラGT、ポルシェ917スポーツカー、およびRSスパイダーからDNAを受け継ぎ、2010年のコンセプトカーで示されたものとほぼ同様です。しかしコンセプトカーとは異なり、市販バージョンは手動式のルーフシステムを備えています。脱着式ルーフパネルは、フロントラゲッジコンパートメントに収納することができます。

918スパイダーの駆動系には、独創的なプラグインハイブリッドシステムが採用されています。このシステムは、排気量4リッター以上、最高出力368kW(500PS)以上の高回転型V型8気筒エンジン を備えます。ミッドシップマウントされるパワーユニットのベースとなっているのは、北米のアメリカン・ル・マンシリーズ(ALMS)、欧州のル・マンシリーズ(LMS)、ル・マン24時間耐久レースでの数々のタイトルや各シリーズでのミシュラン・グリーンXチャレンジを獲得したことによって、効率の高さを見事に証明したポルシェRSスパイダーのレーシングエンジンです。リアホイールへのパワー伝達は、コンパクトな7速ポルシェ・ドッペルクップルング(PDK)を介して行われます。さらに、フロントとリアのアクスルにそれぞれ搭載された電気モーターが、合計160kW(218PS)以上を発生します。このレイアウトにより、前後アクスルの駆動力を独立して制御できる革新的な可変4WDシステムが実現しています。

エネルギーを蓄える水冷式リチウムイオンバッテリーは、通常の家庭用コンセントから充電することが可能で、電気モーターのみによる走行距離は25km以上(NEDC)に達します。充電時間は各国の電力網によって異なりますが、ドイツの場合はおよそ3時間です。充電時間をさらに短縮するための急速充電オプションも計画されています。

918スパイダーの総合燃費は3.0リッター/100km(NEDC:ECE-R 101)が見込まれており、CO2排出量に換算すると70g/kmとなります。それにも関わらず、このスーパースポーツカーは最高レベルのパフォーマンスを発揮します。0-100km/h加速タイムは3.2秒以下、最高速度は320km/h以上に達します。これは、918スパイダーが7分30秒以内でニュルブルクリンク北コースをラップし、7分32秒を記録するポルシェ カレラGTを上回るパフォーマンスを誇ります。電気モーターのみで走行する場合の最高速度は150km/hです。

918スパイダー車両本体価格
車種/トランスミッション/ハンドル/車両本体価格(消費税込価格)
918 スパイダー/7速 PDK/左/684,800ユーロ
※価格はユーロ建てのみ


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