クルマニュース

投稿日: 2011.03.30 00:00
更新日: 2018.02.16 01:36

ポルシェ、パワー向上のニューパナメーラターボSを投入


グランツーリスモ・モデルレンジの新たなフラッグシップ

パッション、パフォーマンス、ラグジュアリーで新基準を確立
パナメーラ ターボS

ポルシェAG(本社:ドイツ、シュトゥットガルト 社長:マティアス・ミューラー)は、グランツーリスモ・モデルレンジに新たなトップモデルを投入して、ラグジュアリークラスにおけるスポーティ4ドアサルーンの基準をさらに一段階引き上げます。ニューパナメーラターボSは、パフォーマンスと効率、ドライビングダイナミクスと快適性を独自の方法で両立させています。ツインターボを備えた4.8リッターV型8気筒エンジンは、すでにパワフルさで定評のあるパナメーラターボのエンジンを10パーセント、すなわち50PS(37kW)も上回る550PS(410kW)を発生します。同じく最大トルクも700N・mから750N・mへと増加しています。標準装備されるスポーツクロノパッケージ・ターボで「スポーツ」モードおよび「スポーツ・プラス」モードを選択した場合や、ノーマルモードでキックダウンを行った場合は、オーバーブースト機能により800N・mものトルクが発生します。

このパワーユニットの威力は、パナメーラの新しい最高峰モデルの圧倒的な走行性能にも表れています。ローンチコントロール機能により静止状態から100km/hまでわずか3.8秒で加速し、最高速度は306km/hにも達します。パフォーマンスの向上にもかかわらず、燃料消費量はパナメーラ ターボと同等に抑えられています。これも「ポルシェ インテリジェントパフォーマンス」が示す好例と言えます。100kmあたりの 燃料消費量は11.5リッター(NEDC)で、さらに、パナメーラ専用に転がり抵抗を最適化されたミシュラン製19インチ オールシーズン タイヤを装着すると、燃料消費量は11.3リッターにまで減少します。

パナメーラ ターボと比べてパフォーマンスの向上を果たした要因は2つあります。ひとつはチタニウム・アルミニウム合金製タービンホイールの採用によるターボチャージャーの改良、もうひとつはエンジン制御の改良です。革新的なチタニウム・アルミニウム合金を用いることで、タービンとコンプレッサーホイールの重量が軽減された結果、慣性力が減少し、エンジンがより素早く反応するようになります。

また、パナメーラの新たなフラッグシップは、ラグジュアリークラスの頂点にふさわしく、驚くほど充実した装備レベルを誇ります。高いパフォーマンスとスポーツ性を重視するパナメーラのコンセプトに従い、もっとも充実したドライビングダイナミクス制御システムが標準装備されています。たとえば、ポルシェ・ダイナミックシャシー・コントロールシステム(PDCC)はコーナリング中のロールを事前に察知し、大幅に低減させる、アクティブ制御によるロール抑制システムで、俊敏性と快適性を同時に高めます。ポルシェ・トルク・ベクトリングプラス(PTV Plus)は、電子制御リアディファレンシャルとの組み合わせにより、エンジントルクを左右のリアホイールに可変配分します。これにより優れたトラクションが発揮され、あらゆる路面状況において俊敏性が向上します。ステアリングシステムには車速感応式のサーボトロニックが採用されています。同じく標準装備されるスポーツクロノパッケージ・ターボは、サスペンションとパワーユニットのチューニングを行い、「スポーツ・プラス」モードが選択されるとそれらをいっそうスポーティな設定に切り替えます。そしてスポーツエグゾーストシステムは、よりエモーショナルなエンジンサウンドを実現します。

ニューパナメーラターボSのスポーティな性格は、パフォーマンスだけではなくエクステリアにも反映されています。20インチ ターボII ホイールと拡大されたリアトレッド、ポルシェ エクスクルーシブのデザインによるサイドスカート、そしてボディカラー同色塗装仕上げの可変式2ピースリアスポイラーが、極めてスポーティなパフォーマンスと外観を生み出しています。高級感とスポーツ性の融合は、標準装備のツートンカラーレザーインテリアにも取り入れられています。パナメーラ ターボS専用カラーとしてブラック/クリームの組み合わせが新たに用意されるほか、今年の秋にはアゲートグレー/クリームの組み合わせも加わります。


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