クルマニュース

投稿日: 2011.09.14 00:00
更新日: 2018.02.16 04:45

マセラティ高性能ラグジュアリーSUV、クーバン


2011年9月14日
ハイパフォーマンス・スポーツ・ラグジュアリーSUVにおける
マセラティの新ビジョン、ニュー・クーバン

2011年9月13日、フランクフルト発 — スポーツ・ラグジュアリーSUVセグメントに投入されるマセラティのニューモデルは、プロダクトレンジの拡大を目指すマセラティの今後の方向性を示すとともに、スポーツ・ラグジュアリー・マーケットにおけるマセラティの地位を一層、確かなものにするでしょう。

高揚感溢れるドライビング・プレジャーとラグジュアリーな雰囲気は、今日のハイエンド・スポーツカーならびにラグジュアリーカーに求められる重要な要素です。しかし様々な理由により、これまでのSUVはこの二つを実現しているとは言えませんでした。今回、初公開された新しいスポーツ・ラグジュアリーSUVコンセプトは、まさにこの点を克服するためにマセラティが生み出したもので、マセラティの今後のモデルレンジを示唆するとともに、新しいセグメントを創出する「革新性」とマセラティのDNAを完全な形で受け継ぐ「伝統」の両面を具現化しています。

マセラティにとってスポーツ・ラグジュアリーSUVを生み出すというアイデアは、ごく自然なものであり、決して目新しくはありません。2003年のデトロイトモーターショーで公開された「クーバン コンセプト」をご記憶の方も少なくないでしょう。スポーツ・ラグジュアリーSUVを志向するブランドがまだほとんどなかった当時、マセラティはすでにその開発を検討していたのです。

姉妹ブランドであるジープ —— 70年前に全く新しいセグメントを作り上げ、今もそのリーダーとして君臨しています —— との協力関係も、マセラティがスポーツ・ラグジュアリーSUVに独自の解釈を加えるために、重要な役割を果たしました。本日発表するモデル「マセラティ クーバン」に、このジャンルを生み出すきっかけとなったコンセプトカーと同じ名前を与えるのは当然のことだといえるでしょう。

そのエッセンス、そして主要コンポーネントは、どれもマセラティのスポーツ・ラグジュアリーSUVにふさわしいものばかりです。デザイン、エンジン、サスペンション、ブレーキ、ハンドリングそして卓越した走行性能は全て100%マセラティであり、マセラティの真髄であるスポーティさ、スタイリング、エレガンス、ラグジュアリー、パフォーマンス、そしてクラフツマンシップと完全に調和しています。

マセラティの一員であることを明瞭に示している「クーバン」のスタイリングは、ロレンツォ・ラマチョッティ率いるマセラティ・スタイル・センターが作り上げたものです。

マセラティが誇る新世代のハイテク・エンジンは、30年近いフェラーリ在籍中にF1レーシングチームのエンジン開発責任者を務め、現在はマセラティ・パワートレーン部門のトップであるパオロ・マルティネッリがモデナでデザインし、フェラーリによりマラネロで生産が行われます。

8速オートマチック・トランスミッション、優れたパフォーマンスを追求したサスペンション、ブレーキ、ステアリングは、マセラティのスポーツ・ラグジュアリーSUVのために、モデナのマセラティ・プロダクト・デベロップメント部門が特別に開発しました。

これまでマセラティはセダン、クーペ、2シーターもしくは4シーターのコンバーティブルを作ってきました。それらは「クアトロポルテ」「グラントゥーリズモ」「グランカブリオ」と名付けられ、かつては「ギブリ」「ミストラル」「ボーラ」「インディ」などがラインナップされていましたが、すべてに共通する特徴はたった二つの言葉で表現できます。“スポーティネス”、そして“ラグジュアリー”です。時代は移り変わり、“スポーティネス”や“ラグジュアリー”の解釈も多様化しました。そして今では、ダイナミックなスタイルを有し、最高級のパフォーマンスを誇るスポーツ・ラグジュアリーSUVでさえも、この2語で表現できるようになったのです。

「マセラティ グランカブリオ フェンディ」
マセラティがイタリーの由緒あるメゾン、フェンディとパートナーシップを組み、最初に実を結んだ大きな成果が「マセラティ グランカブリオ フェンディ」です。メイド・イン・ イタリーを代表するこの2大ブランドの協業の根底にあるのは、クラフツマンシップ、テクノロジー、卓越性、伝統といった両ブランドが培ってきた共通の価値観です。

「マセラティ グランカブリオ フェンディ」は、マセラティとフェンディのコラボレーションが生み出した、ハンドメイド芸術と4.7リッターV8エンジンという卓越したテクノロジーの完璧な融合と言うべき最高峰モデルです。今回のプロジェクトのためにさまざまな色彩で特別にオーダーされた最高級の素材を使い、歴史あるモデナのマセラティ本社内でつくり上げられました。

ボディカラーは、玉虫色がかったダークグレーのスペシャルカラー。表面にゴールド仕上げが施された三層コートで、“グリージョ フィアンマ フェンディ”と名付けられました。

ダッシュボード、ドア内側、シフトレバーなどには、“ペルガメーナ フェンディ”と名付けられたフェンディ伝統のイエローカラーのウッドトリムを採用。イエローのアクセントカラーは、ブレーキキャリパーやヘッドレストの刺繍にも使われています。

フェンディのブランドロゴとして有名な「ダブルF」は、レザーシートのステッチとして使用されているほか、20インチのアロイホイールの中央やロッカーパネルのラインにも採用され、

「グランカブリオ」の優美なスタイリングに、さらにダイナミックかつエレガントな美しさを与えています。

フェンディの定番コレクション「セレリア」の最高級レザー“クオイオ ローマ”は、クラスターカバーやシフトレバー、フロアマットの縁どりなどのディテールに贅沢に使われています。また限定版トラベル用ラゲッジバッグとアクセサリーのセットにもこのレザーが採用されています。

6速オートマチック・トランスミッションによってパワーを引き出され、マセラティ特有のスリリングでエキサイティングなエグゾーストサウンドを奏でる4.7リッターV8エンジンや、評価の高い堅牢で剛性の高いシャーシ。「マセラティ グランカブリオ フェンディ」は、そうしたマセラティの独創的なテクノロジーとハンドメイドの芸術とを完璧なまでに組み合わせています。

このコラボレーションの象徴とも言えるのが、デザインを担当したフェンディ家3代目、 シルヴィア・フェンディが特別に制作したロゴマークです。マセラティのロゴ“トライデント”とフェンディのロゴ、そして5桁の商品番号(「5」はフェンディにとって象徴的な数字)のエッチングを施した楕円形のシルバーバッジは、パッセンジャーシート前のダッシュボードと、ブラックのソフトトップの両サイドに取り付けられています。また、ボディカバーには、 フェンディの「ダブルF」ロゴを濃淡にデザインした専用ブラックカバーが用意されています。

2011年上半期マセラティ業績
2011年上半期、マセラティの売上は3億300万ユーロ。前年同期に比べ着実な伸びを示しました(前年同期比2.3%増加、ただし為替レート変動要因を考慮しない場合)。
輸出台数は、前年比10.7%増の3,213台。特にマセラティの最大マーケットであるアメリカは22%、アジアトップの中国は124%の伸びとなり、業績を押し上げる要因となりました。 販売台数の増加と効率性向上により、営業利益は2010年上半期の1,200万ユーロを大幅に上回る1,800万ユーロとなっています。


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