更新日: 2018.02.23 10:44
【アウディジャパン】DTM第6戦:アウディ、ニュルブルクリンクで1-2-3-4フィニッシュを達成
Press Information
2009年8月20日
Audi PR-09-086
モータースポーツ No.12/ドイツ・ツーリングカー選手権(DTM)
アウディ、ニュルブルクリンクで1-2-3-4フィニッシュを達成
【第6戦:ニュルブルクリンク(ドイツ)】
●マルティン・トムツィクが、レースを完全制覇して優勝
●年間ランキングでもアウディが1-2ポジションを獲得
●マルクス・ヴィンケルホックが昨年モデルを駆るドライバー中の最上位に
ニュルブルクリンク戦で圧倒的な1-2-3-4フィニッシュを達成したことで、アウディはシーズン後半開始に合わせ、再び年間ランキングトップの座を獲得しました。全10戦中6戦を消化した時点で、昨年のチャンピオン ティモ・シャイダー(35ポイント)とマティアス・エクストローム(34ポイント)の2人のアウディドライバーがランキングのトップ2を占めています。
しかし、今回のニュルブルクリンクをリードしたのは、マルティン・トムツィクでした。ドイツ出身の27歳の青年は、今週末のあらゆることにおいて他の追従を許しませんでした。フリープラクティス、予選、そしてウォームアップのすべてのセッションでトップタイムを叩き出した後、トムツィクはレース本番でも自らの力を遺憾なく発揮。完璧なドライビングで、2007年以来のニュルブルクリンクでの優勝を獲得しました。今回の優勝は彼のDTMキャリアで4回目の優勝となり、これにより年間ランキング5位につけました。
アウディの1-2-3-4フィニッシュは、ティモ・シャイダー、マティアス・エクストローム、そして昨年モデルを駆るドライバー中で最上位となったマルクス・ヴィンケルホックがトップに続くことで成し遂げられました。レースを2位でフィニッシュしたティモ・シャイダーは、年間ランキングのトップに躍り出ました。自身通算5回目の表彰台を獲得したマティアス・エクストロームは、シャイダーよりわずか1ポイント少なく、ゲイリー・パフェット(メルセデス)より5ポイントをリードして年間ランキング2位となりました。
エクストロームはオープニングラップでメルセデスのブルーノ・シュペングラーと接触し、彼のアウディA4 DTMはフロント部分にダメージを負ってしまいました。それにも関わらず、彼は前を行くチームメイト達とほぼ同じペースでラップを続けていました。レース前半から最初のピットストップの後にかけて、エクストロームは現行チャンピオンのティモ・シャイダーと素晴らしいバトルを繰り広げてもいました。「マティアス(エクストローム)とのファイトはフェアで問題ないものだった。僕らはお互いにチャンピオンシップを戦う立場でもあるのだから。つまり仲間内で肘撃ちをしあうようなもので、本当の敵同士のような強烈なものじゃなかったということだ」とシャイダーはコメントしています。
アウディスポーツ チームアプトスポーツラインの3台のA4 DTMは、ニュルブルクリンクの8万6000人(週末合計)の観衆の前で他の追従を許さないレースを展開し、昨年モデルを駆って4位を獲得したアウディスポーツ チームロズベルグのマルクス・ヴィンケルホックと共に、アウディの素晴らしいパフォーマンスを見せつけました。
他の5人のアウディドライバーにとって今回のレースは、幸運に恵まれない結果となってしまいました。キャサリン・レッゲは第1コーナー進入の混乱の中でゲイリー・パフェットと接触し、コース脇にストップしてしまいました。トム・クリステンセンはオープニングラップでライバル車によって“転倒”させられてしまい、マシン左側の損傷があまりにも酷かったために、13周目にリタイアを余儀なくされました。マイク・ロッケンフェラーもオープニングラップで接触事故に見舞われ、ポイント獲得のチャンスを逸してしまいました。オリバー・ジャービスとアレクサンドレ・プレマ(共にアウディスポーツ チームフェニックス)は、7周目にお互いが接触しリタイアとなってしまいました。
3週間のインターバルを置いて、次回のDTMは9月6日にイギリスのブランズハッチで開催されます。
【アウディドライバーのコメント】
Dr. ヴォルフガング・ウルリッヒ (アウディ モータースポーツ代表)
今回の結果がもたらしたものは、まさにアウディにとって大きなプラスになるものだった。我々はここニュルブルクリンクで完璧な週末を過ごすことが出来た。我々のマシンは、当初から完全なセットアップで、フリープラクティスでは他を圧倒した。そして、予選上位8位以内に全6台のアウディが入り、レース本番に向けて非常に良い下地を構築していた。この下地を有効にするには、コンスタントに発揮されるスピードと非の打ち所のないピットワークが必要だったが、我々はそれを実行した。チームは素晴らしいパフォーマンスを発揮し、DTMのチャンピオンシップ獲得に不安材料がまったくない非常に良い状態で、シーズンの残り半分をスタートすることが出来た。
マルティン・トムツィク (レッドブルコーラ アウディA4 DTM 2009 #6)
完全な勝利を獲得した、完璧な週末だった。土曜日の最初の走行から、すべては完璧だった。こんな完璧な展開をしたいと誰もが望むけれど、簡単に実現出来る人はいないだろう。それだけにより嬉しい。素晴らしいマシンと2度の素早いピットストップを実現してくれた、アウディとチームアプトスポーツラインの皆に感謝している。
ティモ・シャイダー (GW:plus/トップサービスアウディA4 DTM #1)
今週末、素晴らしいパフォーマンスを発揮していたマルティン(トムツィク)におめでとうと言いたい。彼は我々に、最良のセットアップのポイントとベストな走行ラインの手本を示してくれていた。2位の結果と年間ランキングのトップに返り咲いたことに、僕はとても満足している。僕の“ホームグランプリ”で表彰台を獲得出来たので、とてもいい気分だ。
マティアス・エクストローム (レッドブル アウディA4 DTM #5)
最高の週末だった。アウディは今回、本当に速かった。マルティン(トムツィク)におめでとうと言いたい。彼はとても速く、無敵だった。僕もレース中にファステストラップを叩き出すことができた。スターティンググリッドと第1コーナーがレースの決め手となり、僕はそのまま3位のポジションをキープして貴重なポイントを獲得した。
【DTM 第6戦 ニュルブルクリンクの結果】
1. マルティン・トムツィク (アウディA4 DTM) 48ラップ 1時間10分19.195秒
2. ティモ・シャイダー (アウディA4 DTM) +1.205秒
3. マティアス・エクストローム (アウディA4 DTM) +2.969秒
4. マルクス・ヴィンケルホック (アウディA4 DTM) +16.029秒
5. ジェイミー・グリーン (メルセデス) +23.349秒
【DTM 第6戦までのドライバーズポイント】
1. ティモ・シャイダー (アウディA4 DTM) 35ポイント
2. マティアス・エクストローム (アウディA4 DTM) 34ポイント
3. ゲイリー・パフェット (メルセデス) 29ポイント
4. ブルーノ・シュペングラー (メルセデス) 26ポイント
5. マルティン・トムツィク (アウディA4 DTM) 21ポイント